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神戸、ロティーナ監督の契約解除を発表…今季2度目の監督交代、後任は吉田孝行氏

2022.06.29

ヴィッセル神戸がロティーナ監督の契約解除を発表 [写真]=清原茂樹

 ヴィッセル神戸は29日、ミゲル・アンヘル・ロティーナ監督との契約を28日付けで解除したことを発表した。また、イヴァン・パランコヘッドコーチとの契約解除も併せて発表している。

 ヴィッセル神戸のクラブ公式サイトによると、同クラブの強化部に在籍している吉田孝行氏が監督として指揮を執ることになる模様。同サイトには、以下のようにロティーナ氏のコメントが掲載されている。


ヴィッセル神戸に関わる皆様にお別れの挨拶をしたいです。まず、三木谷会長と強化部へ、私を信頼してこの偉大なクラブの歴史に加わるチャンスをいただけたことを感謝したいです」

「また、コーチングスタッフ、メディカルスタッフ、マネージャー、そしてクラブの職員のすべての方の努力とサポートに心からお礼を言いたいです。サポーターの皆さん、私と家族に愛情を持って接してくださりありがとうございました。皆さんの応援はクラブにとってとても重要なものです。これからも引き続きクラブへの応援、サポートよろしくお願いいたします」

「最後に、プロフェッショナルな姿勢で多大な努力をしてくれた選手たち全員に感謝したいです。この姿勢で努力を続けることが、きっと結果につながっていくと信じています」

「チームの悪い流れを変えることができず、順位表で上にいくお手伝いができなかったことを申し訳なく思っています。ただ、チームはまだ4つの大会で戦っており、まだまだ素晴らしいシーズンにする時間は十分残っています。クラブ、選手、サポーターがともに団結して戦い続けることができれば、きっと実りあるシーズンにできることを確信しています。改めて、これまでどうもありがとうございました。」

 スペイン出身で現在65歳のロティーナ氏は、1988年に現役を引退し、以降は指導者としての道を歩み始めた。母国・スペインでは、セルタやエスパニョール、レアル・ソシエダ、デポルティーボ、ビジャレアルなどの監督を歴任。2017年に東京Vの監督に就任して初来日を果たすと、2019年からはC大阪を率い、2019シーズンを5位、2020シーズンを4位で終えた。2021年には清水エスパルスを指揮するも、好成績を収められずシーズン途中で退任した。

 今年4月に成績不振に陥るヴィッセル神戸の監督にシーズン途中で就任。立て直しが期待されていたが、指揮を執ったリーグ戦9試合で2勝1分6敗と、状態は一向に上向かず。チームは現在、J1残留圏内の15位湘南ベルマーレと勝ち点「8」差の最下位に沈んでいる。

 新たに監督に就任した吉田孝行氏は、これまでヴィッセル神戸のコーチや監督、V・ファーレン長崎のコーチや監督を歴任。ヴィッセル神戸の監督に就任するのは2017年、2019年に続き今回が3度目となる。同氏はクラブ公式サイトを通じて、次のようなコメントを発表している。

「今シーズンより大好きなヴィッセル神戸に戻り、チーム強化に努めてまいりましたが、クラブは非常に苦しい状況にあります。このような状況でもスタジアムへ足を運び素晴らしい雰囲気を作って応援してくれるファン、サポーターの皆様の期待に応えられていないことを非常に申し訳なく感じております」

「この厳しい現実を打破するべく私のことを信頼し、このような機会を与えてくれるクラブの力になるため、監督を引き受けさせていただきました。苦しい中だからこそ、サポーターやスポンサーの皆様をはじめヴィッセル神戸に関わる全ての方々と一致団結して、この難局に立ち向かうことが必要だと考えております。ヴィッセルファミリーのために、全力で働きます」

By サッカーキング編集部

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