こどもの日の5月5日、「レッズランド キッズフェスタ」が開催された [写真]=清尾 淳
浦和レッズが新しい形で、地域との結びつきを広げようとしている。
こどもの日の5月5日、さいたま市桜区の総合型地域スポーツ施設、レッズランドで「キッズフェスタ」が開催され、参加した約150家族450人が五月晴れの下、親子で体を動かしたり、なぞなぞの答えを考えたりと、楽しいひとときを過ごした。このイベントは、レッズランド(以下、ランド)と一般社団法人浦和レッズ後援会の共催によるもので今回が初めての開催。さまざまなアトラクションに挑戦して、「宝探し」のキーワードを集めていくというもので、キックターゲット、二人三脚ドリブル、バランスボールドリブル、大縄跳び、フットゴルフなどのスポーツ系のほか、なぞなぞやお絵かきなど多彩なコーナーが用意された。

さまざまなアトラクションを楽しむ参加者たち [写真]=清尾 淳
ランドをもっと地域の人に知ってほしい
「フェスタ」の開催は、ランドと後援会それぞれのホームページで告知されていたが、浦和レッズ本体の公式サイトやSNSではほとんど発信されなかった。参加してもらう対象として、ランド周辺を中心とした旧浦和市の一般の家族に重点を置いたからだ。告知のチラシをランド近隣の小学校に依頼して児童に配付してもらったり、ランドのスタッフが校門前で配ったりして、あくまでも地域の子どもたちにこだわった。
ランドの小尾優也主任はこう語る。「レッズランドについて、一般の方々には、サッカーをやっていないと来られない場所、というイメージが強いみたいなんです。もっと気軽に来てもらえる場所、伸び伸び体を動かすことができる場所なんだ、ということを知ってもらいたいと思っています」
ランドは会員制のスポーツ施設として浦和レッズが2005年に創設。東京ドーム3個分の敷地内に、サッカー場をはじめ、フットサル場、テニスコート、多目的広場、デイキャンプ場などさまざまな施設があり、浦和レッズの育成チームや三菱重工浦和レッズレディースの練習拠点としても使用されている。毎週末、多くの施設が貸し出されている。
「週末は、ほとんどが東京のチームの利用です。都内には施設が少ないからだと思いますが、今や東京都リーグの“聖地”みたいになっています。それがランドの業務ですから、ありがたいことなんですが、地元の方々、特に子どもたちの利用はあまりありません」(小尾さん)
子どもたちの利用を支える「育みパートナー」
サッカーのまち浦和には、自治体のスポーツ施設が多く、その使用料はランドと比べてかなり安い。それも地元の子どもたちにランドが利用されない背景の一つになっている。かといって、ランドの経営を支えている貸出料金を値下げすることもできない。そこでランドが始めた取り組みが「育(はぐく)みパートナー」の募集だ。つまりは協賛企業なのだが、その協賛金の用途は、地元の子どもたちがランドを使用するときの補助。今回のフェスタも、大人は1人500円の参加費が必要だが、18歳未満は無料。参加賞や景品、運営費などの多くはこの協賛金でまかなわれた。
「フェスタ」開催時には8社となった「育みパートナー」の一つ、埼玉工業株式会社の尾﨑和男取締役社長は「もともと、地域貢献をしたいという気持ちはありましたが、なかなかきっかけがありませんでした。今回、お話があったときに、その趣旨に賛同したのと、『地元の企業にお願いしたい』ということがあったので、ぜひお手伝いさせてください、とお受けしました。レッズランドはこれだけ大きな施設なのに、来たことがない、どんなところか知らないという地元の方が多いと聞きました。認知していただくためにも非常に良い取り組みだと思います。これを機に、レッズランドを地元の方々にどんどん活用してもらえれば、我々も協賛した甲斐があります」
浦和レッズ本体のパートナーではなくても、地元の企業として浦和レッズをサポートすることにもなる。「育みパートナー」の輪はさらに広がっていきそうだ。

ランドの小尾さん(左)は育みパートナーの協力を得て「キッズフェスタ」を実現させた [写真]=清尾 淳
後援会も「地域」からレッズをサポート
ランドは昨年、総合型地域スポーツクラブ「レッズランドスポーツクラブ」を開設し、ランドの施設を飛び出して地域に活動の場所を広げている。具体的には、学校の体育館や公民館などを利用して活動しているスポーツサークルなどにコーチを派遣したり、運営を手伝ったりと、ここでも地域との結びつきを強めはじめた。
また後援会も、浦和レッズの応援活動の一貫として、地域に根ざす活動を強化している。新田博利後援会専務理事はこう語る。「浦和レッズファミリーにはいろいろな形があります。スタジアムに毎回行く人もそうですが、今回の『フェスタ』のようなイベントに参加してくれる人も『ファミリー』として考えていきます。後援会員限定のイベントではなく、地域を対象にした活動を行っていくことが、浦和レッズをサポートすることにもつながっていくと考えています。ランドと後援会の共通語は『地域』です。今回は450人でしたが、ランドの広さは1000人来ても大丈夫。それがレッズランドの良さであり強みです」
「子どもが楽しんだ、来年も来たい」と参加者
さいたま市内から参加した家族は「1カ月ぐらい前から参加を決めていた。連休中、他に予定していたものを取りやめたので、これが一番大きなイベント。子どもがいっぱい動けて楽しかった。来年もあれば参加すると思う」と語っていた。
また、別の家族は「地域のイベントに参加したかったので、埼玉県内で行われる子連れイベントを検索して見つけた。浦和レッズといえば、日本有数のプロスポーツチームなので、その関連施設がこんな近所にあるのだから、機会があればまた活用させてほしいと思う」と感想を述べた。
レッズの試合にはまだ行ったことがない、というさいたま市在住の家族は「こういう機会があればレッズに興味がない人も来るだろうし、来ればサッカーボールを使ったゲームなどを通じて、子どもがサッカーに興味を持つきっかけになるんじゃないか。子どもが楽しそうなので来年も日が合えば来たい」という反応だった。子どもたちはそれぞれ「楽しかった」と口をそろえた。

多くの参加者がレッズランドでこどもの日を満喫した [写真]=清尾 淳
サッカーのまち浦和に来たから今のレッズがある
小尾さんは『育みパートナー』のお願いに回る中で、こんな経験もしたという。「『レッズって遠いよね』と言われたことがありました。『寂しさを感じます』とも。『アジアで頂点に立って、世界でも戦って、遠い存在になっていますよ』とはっきり言っていただきました」
レッズのホームスタジアムが浦和の中心部にある駒場スタジアムから、東端の埼玉スタジアムに移ったことで、試合のあと浦和のまちがにぎわうことが減った、とはよく言われている。一方で、ホームゲームには他のクラブがうらやむほど多くのファン・サポーターが押し寄せるし(コロナ禍以前)、潜在的なファンは全国に何十万人もいると言っていいだろう。活動のベクトルを外へ向ける余裕がなくなっているのも無理はないのかもしれない。小尾さんは、こう続ける。「浦和レッズは、この浦和に育てていただきました。サッカーのまち浦和に来たからこそ、今があるんです。アジア王者になろうと、クラブワールドカップの常連になったとしても、それを忘れてはいけませんし、地域の方々にそんなふうに思わせるようではいけません」
組織として大きくなった現状への皮肉のようにも聞こえるが、最後に小尾さんはこう語った。「もちろん、あくまで浦和レッズです。いろいろな活動を通じて地域のみなさんに、『レッズいいな』と思ってもらいたいです」
浦和という地域に支えられたアジア王者、いや世界王者。浦和レッズにはそれを目指すクラブであってほしいと、この日あらためて思った。
取材・文=清尾 淳
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By サッカーキング編集部
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