[写真]=森優斗、清原茂樹
■FC東京
【プラス材料】
前節のヴィッセル神戸戦の前半は、ほぼ相手にペースをつかまれた。しかし、立て直しに成功して逆転勝利へとつなげた。対戦相手の戦い方を見極めつつ、選手配置や交代を含め、試合中に修正ができていることはプラスだ。
今季初の3得点を挙げたことも明るい材料。相手を丁寧に崩そうとする場面と素早いカウンターを使い分けるなど、攻撃にはメリハリがある。その中でMFアダイウトンとFWディエゴ・オリヴェイラが今季2得点目をマークした。取るべき人が取ると、チームはさらに盛り上がる。
【マイナス材料】
ミスが出た時にカバーしきれず、失点に直結していることは不安材料だ。特にここ2試合、早い時間帯に先制を許し、苦しい展開を強いられている。
中2~3日での公式戦7連戦が続く中、選手の出場時間をやりくりして臨んでいるものの、ここ2試合欠場しているDF小川諒也の状態は気がかり。彼の不在時は右サイドバックにMF渡邊凌磨やDF中村帆高らを起用しているが、それぞれに良さがあるだけにコンビネーションに時間がかけられないことはマイナスだ。
文:totoONE編集部
■浦和レッズ
【プラス材料】
特筆すべきプラス材料はないが、前節の清水エスパルス戦は退場者が出る前の時間帯までゲームを支配し、得点のチャンスも多く作り出していた。決定力の課題は残るものの、ゴールしてもおかしくない形を作っていることは前向きな要素だ。
負傷や出場停止によって欠場を余儀なくされるメンバーがいるものの、捉え方を変えれば若手を含めて出番が回ってくる選手がいる。彼らにはチームに活気を与えるプレーが期待される。
【マイナス材料】
清水戦の退場処分でMF伊藤敦樹が出場停止となり、約35分間を10人で戦ったダメージはフル出場した選手たちに重くのしかかるかもしれない。
今季はチャンスの数に対してゴールが少ない試合が続き、エースのFWキャスパー・ユンカーも決定機で決めきれない場面が目立っている。
この試合を終えると、ACLのためタイへと旅立つことになる。停滞したムードを払拭してアジアでの戦いに臨みたい。
文:totoONE編集部