[写真]=兼子愼一郎、清原茂樹
■北海道コンサドーレ札幌
【プラス材料】
トップチーム関係者に新型コロナウィルスの陽性者が出て、前節のセレッソ大阪戦は欠場を余儀なくされた選手が複数いた。スタメンを半数程度入れ替えて戦うことになり、敵地で苦戦。そこから出場可能となった選手が増えていることは大きなプラス材料と言える。
先週末は対戦相手に新型コロナウイルスの陽性者が複数出たことでJリーグYBCルヴァンカップが中止に。その分をトレーニングに割くことができた。
C大阪戦はメンバー構成が難しく、手痛いミスもあって苦戦したが、その中でアウェイで勝ち点1を手にできたことは前向きに捉えていいはず。若いFW中島大嘉は着実に存在感を強めている。
【マイナス材料】
まずは浦和レッズからの期限付き移籍で加入しているFW興梠慎三が出場できないことがマイナス材料だろう。加入後まだ1得点だが、前線で卓越した身のこなしを見せ、くさびのパスをコントロールする興梠の存在は味方にとって大きく、相手にとっては脅威。浦和の長所も短所も知り尽くしている背番号23を欠くことはやはりマイナスだ。
また、今週初めにDF柳貴博のアビスパ福岡への移籍が発表された。柳は先発出場こそあまりなかったが、バックアッパーとして重用され、終盤にチームを助けていた。その柳が抜けた穴は小さくなく、試合展開によっては大きなマイナスとして作用する可能性もある。
チームとしても開幕から5試合連続ドローで未勝利。勝てていない状況も重圧になるかもしれない。
文:totoONE編集部
■浦和レッズ
【プラス材料】
プラス材料は前節のジュビロ磐田戦でFWキャスパー・ユンカーが今季初スタメンを飾り、デビューとなったMFダヴィド・モーベルグが45分間プレーして1ゴールと、前線の陣容が整ってきていること。MF松尾佑介も負傷から復帰してトレーニングマッチで5得点と、浦和レッズデビューの準備は整っている。
ようやく、今季の狙いのひとつでもあるバランスの良い各ポジションの競争関係ができつつある。4月の大連戦スタートを勝利で飾りたい。
【マイナス材料】
昨季のリカルド・ロドリゲス監督就任から、マンツーマン気味の守備とワイドに張る戦術を取る北海道コンサドーレ札幌は特別な対応を強いられる相手。特に相手ゾーンの間を取りながら前進するビルドアップ戦術は必ずしも発揮できず、人を基準にしてついてくる相手に局面で上回ることが求められる。
5バック気味に変化することも含め、守備面ではこの試合に向けた対策が必要とされるだろう。マイボールの時間を長くしつつ、押し込まれる展開をできるだけ避けたい。
文:totoONE編集部