[写真]=森優斗、J.LEAGUE
■ヴィッセル神戸
【プラス材料】
約2週間のインターバルで開幕8連戦の疲労は回復したと思われる。また、三浦淳寛前監督からリュイス・プラナグマ・ラモス監督に交代し、ベンチ外メンバーのモチベーションも向上。それらプラス要因を今節につなげられるかが大きなポイントになる。
選手個人としては、ACLプレーオフで決勝ゴールを挙げたFWリンコンとアシストしたMF汰木康也が前節の清水エスパルス戦を見る限り、調子は上向きだ。また、ロシアのFCロストフからMF橋本拳人も獲得している(契約期間は6月30日まで)。
【マイナス材料】
開幕7試合で勝利がないため、三浦監督を解任。ともにアジアの頂点を目指してきた指揮官を失った後遺症は計り知れない。
また、FW武藤嘉紀やFW藤本憲明、MF佐々木大樹の長期離脱に続き、ACLプレーオフでMFセルジ・サンペールが全治8カ月の重症を負った。バルセロナ育ちのゲームメイカーの離脱は選手層が厚いヴィッセル神戸とはいえ、かなりの痛手である。
暫定的に指揮を執るリュイス監督がどんなチームを作るかも未知数。マイナス材料は多い。
文:totoONE編集部
■京都サンガF.C.
【プラス材料】
新型コロナウィルスの感染者が相次いだことで、チームは3月22日から5日間活動停止となった。数少ないプラス材料を挙げるなら、先週末の試合が延期されたことで疲労回復や精神面のリフレッシュが図れたのではないか。サッカーができることへの意欲も高まったに違いない。
前節はFC東京を相手に、前線からのプレスが効いていた。それを今回の試合でも実践できれば、ボールを保持したいヴィッセル神戸を苦しめられる要素と言える。
ドバイカップで優勝したU-21日本代表の遠征から帰国したMF川﨑颯太が間に合いそうなのも朗報だ。
【マイナス材料】
新型コロナウィルスに感染した選手はまだ復帰できていない。その中に主力選手がどれだけ含まれているのか明らかにされておらず、ベストメンバーが組めない可能性は十分に考えられる。
起用できる選手に関しても、5日間という短期間とはいえ、全体練習が行えなかったことによるコンディション低下は避けられないだろう。運動量や球際の強度が生命線となる戦い方をしているだけに、落ち込みをどれだけ最小限に抑えられるか。
神戸は新監督の初陣でモチベーションが高いはず。逆に京都サンガF.C.は活動停止を余儀なくされていた。精神面も、限られた時間の中で高める必要がある。
文:totoONE編集部