[写真]=清原茂樹、兼子愼一郎
■湘南ベルマーレ
【プラス材料】
前節の鹿島アントラーズ戦ではFW瀬川祐輔が今季初ゴールを決め、チームとしてもリーグ戦ではシーズン初となる先制点をマークした。守備の連動からボールを奪い、得点に結んだ流れも得難い。
先週のJリーグYBCルヴァンカップはFC東京に1-2で敗れるも、劣勢を覆した得点は次につながるだろう。FW若月大和やFW鈴木章斗らフレッシュな選手がプレーしたこともポジティブだ。
今節対戦するサンフレッチェ広島とは2020年11月から3試合連続負けなし。ホームでは2019年から3年連続不敗を続けている。
【マイナス材料】
勝利が遠い。鹿島戦では初めて先制点を奪ったものの、逆転負けを喫した。開幕から毎試合失点し、5試合で3得点とゴールも少ない。
この一戦を前に選手8人が新型コロナウイルスの陽性判定を受け、メンバーが限られることも気がかりだ。組織的な守備や攻撃のつながりなど日々の取り組みは随所に表現されているだけに、結果をつかんで成功体験を手にしたい。
広島との通算対戦成績は14勝7分22敗と黒星が先行する。ホームでは9勝3分9敗と五分の戦績を残しているが、今節は果たして。
文:隈元大吾
■サンフレッチェ広島
【プラス材料】
第4節のFC東京戦に前節の川崎フロンターレ戦、そしてJリーグYBCルヴァンカップの清水エスパルス戦と、相手を圧倒する内容を続けている。シュート数でもクロスの数でも上回り、ハイプレスによって常に相手陣内へと押し込むサッカーができている。
ルヴァンカップの清水戦ではDF住吉ジェラニレショーンがセットプレーから大会2得点目を記録。MF野津田岳人のキックによるアシストは公式戦3つめで、彼を起点とするセットプレーが強力な武器になることを示した。
【マイナス材料】
チャンスは作っているが、得点が取れない試合が続く。1試合平均0.60得点はリーグ最下位であり、シュート成功率は5.7パーセント。川崎Fの18.2パーセント、セレッソ大阪の21.1パーセントとは比較にならない数字だ。
また、内容で押している時にセットプレーで失点し、FC東京戦、川崎F戦と連敗を喫した。
FWドウグラス・ヴィエイラやFW鮎川峻、MFエゼキエウなど攻撃陣に負傷者が続出。戦力の厚みを欠いてしまっていることも厳しさの要因である。
文:紫熊倶楽部 中野和也