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京都が12年ぶりJ1での“冒険”を金星でスタート! 曺貴裁監督「自分たちの刀を出し続けた」

2022.02.19

京都を守備面から支えたDF麻田[写真]=清原茂樹

 明治安田生命J1リーグの第1節が19日に行われ、優勝候補の一角にも挙げられている浦和レッズをホームに迎えた京都サンガが1−0で勝利した。

 12年ぶりにJ1の舞台へ帰ってきた京都は、曺貴裁監督の下で推し進めてきたアグレッシブなサッカーを序盤から展開。スコアレスのまま後半を迎えると、中盤の深い位置でプレーしていたMF川﨑颯太がボックス右の深い位置まで侵入してボールを折り返し、最後はFWピーター・ウタカがゴールネットを揺らした。


 その後は押し込まれる場面も増えたが、素早い攻守の切り替えで浦和の攻撃をしのぎ切り、勝ち点3を獲得。試合後、曺監督は「一番の収穫は、選手たちがJ1の舞台にビビらず、ボールを持っているとき、持っていないとき、自分たちの刀を出し続けたことにある」と語り、「我々にとって大事なのは、どれだけ走ったかより、いつどこで走るかということ。我々のインテンシティの高い動き、ピッチの中で早い動きがたくさん見られたことがスリリングな試合になった理由だと思う」と総括した。

 その中でも曺監督が特に賛辞を送ったのが、新加入のDFアピアタウィア久とDFメンデスを軸とした最終ライン。「ボールを取りにいくことが攻撃という話をしてきましたけど、そこには後ろのラインがついてきていないと前のプレスが無駄になってしまう」と語り、左サイドからスタートしたDF麻田将吾を含めて「非常にアグレッシブな勇気ある姿勢を見せてくれた。彼らの目に見えないラインコントロールが今日の勝利を生み出したと思う」と振り返った。

 今季の京都は、「SPIRIT」、「SURPRISED」、「SUCCEED」という3つの「S」を掲げた「エス・アドベンチャー」をチームスローガンに開幕を迎え、勝利という最高の形で“冒険”のスタートを切ることに成功。「久しぶりのJ1で、世界に通用するという大口を叩いてやっていますけど、アドベンチャーの一歩を進めたんじゃないか」と笑顔を見せた指揮官だったが、「この先、闇があったり、いきなり穴があったりするのがシーズンだと思うので、いつも足元を見つめながら目指すところに顔を上げて進んで行きたい」と述べ、「慢心をしてはいけないし、逆に自分たちが全部できたと思わないように、謙虚に進んでいかないといけないと思っている」と気を引き締めることも忘れなかった。

By サッカーキング編集部

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