J2初挑戦、岩手が開幕白星発進！　秋田監督「J2を戦うにおいて心の支えになるような一勝」

　いわてグルージャ盛岡が記念すべきJ2初勝利を挙げた。開幕戦はアウェイでジェフユナイテッド千葉と対戦し、26分に宮市剛が決めた得点を最後まで守り抜いた。岩手を率いる秋田豊監督は「開幕戦ということで難しいゲームでしたが、勝てたことは選手たちの自信につながる。これからJ2を戦うにおいて、心の支えになるような一勝だったと思います」と会見で語った。

　前半から岩手が攻守でアグレッシブな姿勢を見せ、ゲームを優位に進めていく。すると26分、「サインプレーで大外は狙っていた」と中村太亮のFKを宮市がダイレクトで合わせ、岩手が先制に成功した。後半はホームの千葉が主導権を握る展開となったが、牟田雄祐、甲斐健太郎、戸根一誓の3バックが最後まで跳ね返し続ける。秋田監督も「1対1で勝てるか、抑えられるかがポイントだった。（途中出場の）サウダーニャのところを甲斐が体を張って戦い抜いてくれたところが勝利のポイント」と振り返った。

　岩手の持ち味である粘り強さ、90分間ハードワークする姿勢は不変で初挑戦となったJ2の舞台でも存分に発揮できていた。また前半、後半の立ち上がりから果敢にフィニッシュまで持ち込み、勇気と自信に満ち溢れた戦いぶりを披露。この姿勢については、秋田監督も「ビックリしました（笑）」とコメント。続けて「J2昇格を決めた最後の沼津戦はガチガチでしたが、J2昇格という目標を達成したことによって自信を植え付けることができたとわかりました。能力が高い選手はいます。けど、その能力を発揮できるかは難しい。いろいろなプレッシャーや怖さもあったと思いますが、今日は一人ひとりが最高のコンディションで最高のプレーをしてくれた」とイレブンを褒め称えた。

　主将の牟田は「チーム全員が必死に戦い、ファン・サポーターの皆さんの力も借りて開幕戦で勝利できたことは、グルージャにとって大きな一歩になったと思います」とコメント。岩手は次戦、アウェイでFC町田ゼルビアとの一戦に臨む。