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【湘南vs徳島プレビュー】突き放したい湘南と追いつきたい徳島…勝ち点差「3」で迎える直接対決を制するのは!?

2021.11.27

[写真]=兼子愼一郎、宮地輝

湘南ベルマーレ 安定した試合運びを見せるも、精神面に一抹の不安あり

【プラス材料】
 前節は残留を争うベガルタ仙台とアウェイで対戦し、2-0で勝利した。これで最近の5試合は2勝3分と、負けなしで勝ち点を積み上げている。

 結果はもちろん、内容もポジティブだ。仙台戦では連動した守備で相手の組み立てを封じ、序盤に先制して主導権を握った。球際やセカンドボールの奪い合いも強い。一方、相手に押し込まれた時間帯には粘り強く対処して得点を与えず、終盤には得意のショートカウンターで追加点も挙げた。リードしながら同点に追いつかれ、勝ち点を取りこぼす展開も少なくなかったこれまでを思えば、試合運びに安定感がうかがえる。


 2試合続けて無失点に抑えている守備面、FWウェリントンが約3カ月ぶりにゴールを決めたこともまた次の試合につながるプラス材料に違いない。

【マイナス材料】
 3チームのJ2降格が決まり、残留争いも佳境を迎える中、今節は17位の徳島ヴォルティスとの直接対決に臨む。通算対戦成績は8勝8分9敗と僅差ながら相手にリードを許し、ホームでも5勝2分5敗と互角の戦いに持ち込まれている。

 その徳島とは2019年にもJ1参入プレーオフ決定戦で対戦。当時J1で16位の湘南ベルマーレはプレーオフを勝ち上がってきたJ2で4位の徳島をホームに迎え、1-1のドローで際どくもJ1残留を決めた。現在の徳島には主将のMF岩尾憲をはじめ、当時の悔しさを知るメンバーが残っている。今節はより強い気持ちで向かってくるに違いなく、湘南が引き分けを意識したら足をすくわれるだろう。

 24日、MFオリベイラの訃報が伝えられた。突然の出来事に選手・スタッフの精神面が案じられる。

文:隈元大吾

徳島ヴォルティス 生き残るためには勝利あるのみ。重圧に打ち克てるか

【プラス材料】
 第35節のヴィッセル神戸戦(0●1)でベンチ外だったMF岩尾憲が、中断期間の約2週間を経て前節のFC東京戦(2○0)では先発復帰。やはり、岩尾がいるかいないかでチームの完成度は変わる。

 次にフォーメーション。神戸戦は相手のかみ合わせもあって「4-3-3」に変更したが、FC東京戦でも同じ形で臨んだ。どのフォーメーションにも一長一短はあるものの、ここ2試合は相応に機能している。湘南ベルマーレからすると選択肢が増えたことで対策は難しくなることだろう。

 最後に、最大の好材料はやはり勝利。残留争いはギリギリの状況ながら、好ゲームで複数得点の勝利を挙げられたことは何にも代えがたい力だろう。MF藤田譲瑠チマのJ1初得点、気持ちが乗ればプレーにも表れるFW垣田裕暉の得点も生まれた。ベンチにはMF渡井理己が復帰しており、チーム状態は上々だ。

【マイナス材料】
 FC東京戦の勝利で残留圏の清水エスパルスと湘南には食らいつけたが、両者とも勝利したことで勝ち点差を縮めることはできなかった。残り2試合となり、局面局面でかかる重圧は増す。また、清水の結果次第だが、湘南との直接対決で敗戦すると降格が決まる可能性も。生き残るためには勝利が求められる。この条件で勝ちきるためには強い精神力が必要だ。

 メンバー変更がありそうなのは左サイドバック。DFジエゴが累積警告で出場停止となり、起用される可能性が高いのはDF田向泰輝。必ずしもデメリットの要素ではなく、試合運びや安定感は田向が上回る。ただ、気がかりなのは試合感。FC東京戦の翌日に行われたエリートリーグのファジアーノ岡山戦に出場しているが、リーグ戦出場となれば7月の第22節の清水戦(2△2)以来となる。

文:totoONE編集部

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