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【清水vs広島プレビュー】5試合ぶりの白星で頭ひとつ抜けたい清水…指揮官に就任後初勝利を届けたい広島

2021.11.20

[写真]=兼子愼一郎

清水エスパルス 監督交代で攻撃面の迫力が増加。先制して主導権を握りたい

【プラス材料】
 監督交代後の初戦となった前節の北海道コンサドーレ札幌戦は、先制して一度は逆転されながらも、終盤に同点に追いついて2-2のドロー。4試合ぶりの得点を挙げ、連敗を「3」で止めている。勝てないながらもポジティブな要素は散見した。

 特に攻撃での前への推進力や迫力が増していたこと、それが得点に結びついたことは、平岡宏章監督就任の効果と考えられる。今季は終盤の失点が多く、得点は少ないという状況だったが、終盤に攻撃のギアを上げられたことも好材料だ。


 平岡監督のユース時代からの教え子であるMF滝裕太が同点弾を決めたことも、チームのムードという意味ではプラスになっている。それらが重なって、残留争いによる焦りよりも前向きに目の前の勝利を目指す意識がチームとして強くなった。それが勝ち点3に結びつけば、J1残留も見えてくるだろう。

【マイナス材料】
 前節で連敗は止まったが、4試合勝利がないという状況は続いている。札幌戦の2失点は簡単に取られた印象があり、淡泊な失点が多いという課題は継続中。セットプレーからの失点もあり、これも監督交代前から目立っていた部分だが、監督が代わったからといってすぐに改善できる種類の問題ではない。サンフレッチェ広島は特にセットプレーが際立っているということはないものの、CKやFKの数が比較的多いチームなのでやはり要注意だ。

 広島とはJリーグYBCルヴァンカップも含めて3回対戦しているが、結果は1分2敗(1得点・3失点)。3試合で1点しか取れず、広島は直近の7試合で無失点が4回と守備が安定しているため、複数得点を挙げるのは容易ではないだろう。一方の清水は7月の大分トリニータ戦(1○0)を最後に15試合無失点試合がない。先制されると非常に難しい戦いになりそうだ。

文:totoONE編集部

サンフレッチェ広島 長期離脱組の帰還で課題の得点力不足を克服できるか

【プラス材料】
 前節の湘南ベルマーレ戦は早い時間帯で10人になりながらも、そこから全員でしっかりと守備を固め、24本のシュートを浴びながら最後まで相手に得点を許さなかった。特に球際の戦いでは練習の成果を発揮し、MF松本泰志やMF東俊希ら若者たちがしっかりと立ち向かってくれたことは大きい。

 また、先週末に行われたJ1クラブとのトレーニングマッチではFW永井龍、MF土肥航大、FW鮎川峻ら負傷による長期離脱組が揃って復帰して回復ぶりを強調。選択肢に入り得る状態であることを示した。特に永井と鮎川のポジションは選手層の薄いFWであるだけに、チームにとっては大きなメリット。ともに運動量が豊富でチームを活性化できる力を持っており、公式戦への復帰が待たれる。

【マイナス材料】
 湘南戦でMF柴﨑晃誠が退場、途中出場のMFハイネルも累積警告によって出場停止となり、今節の清水エスパルス戦は特にボランチのところで厳しい陣容となってしまった。第34節の鹿島アントラーズ戦で復帰したものの、その試合で負傷してしまったFWドウグラス・ヴィエイラの回復は微妙。また、膝に痛みを抱えているMF森島司の状態も万全ではない。湘南戦で復帰後初先発を果たしたDF塩谷司も、まだまだ100パーセントとは言い難い状態だ。

 沢田謙太郎監督の就任以降は2試合で1得点と、今季の課題だった得点力不足が改善したとは言い難い。湘南戦も数的不利だったとはいえ、シュート数2本に終わったことは寂しい限りだ。J1残留争いの渦中にある清水の高いモチベーションを凌駕するための破壊力をどう生み出すか、懸念材料は多い。

文:紫熊倶楽部 中野和也

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