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【柏vsC大阪プレビュー】2カ月ぶりのホーム戦白星で残留を決めたい柏…C大阪は連戦を良い形で締めくくれるか

2021.11.06

[写真]=兼子愼一郎

柏レイソル 戦線離脱者の復帰で盤石の陣容に。マイボール時の戦い方に課題あり

【プラス材料】
 前節の名古屋グランパス戦はDF高橋祐治やMF三原雅俊、MF仲間隼斗、MFドッジなど、2~4カ月ぶりにスタメンに名を連ねる選手が多かった。ネルシーニョ監督によれば、第33節の浦和レッズ戦の大敗を受けて、流れを変えるための采配だったというが、これまではケガ人が多発した非常に厳しい時期もあっただけに、戦列復帰を果たした選手たちによってシーズン終盤を迎えて陣容が整いつつあるのは心強い。

 また、最近になって特に際立つのはU-22日本代表でも結果を残したFW細谷真大の急成長である。まだスタメン定着とはいかないまでも、ベンチスタートの場合は流れを変える切り札としてネルシーニョ監督のファーストチョイスになっており、出場すれば必ず攻撃のテンポを上げてくれる貴重な存在だ。得点という結果がついてくれば、スタメン定着も現実味を帯びる。


【マイナス材料】
 浦和戦の大敗から守備面を修正し、名古屋戦は流れの中で崩されず、90分を通じてほとんどチャンスを作られていなかったものの、スローインとセットプレーから2つの得点を許した。プレーが切れた時の一瞬の集中力の欠如を監督と選手は指摘したが、今季はシーズンを通じてセットプレーからの失点が多く、その課題を改善できていない。

 名古屋戦ではボールを握る時間も長く、ネルシーニョ監督はその部分に関しては評価を与えた。だが、柏レイソルがボール支配率で相手を上回った試合は今季10試合あるものの、実は1勝2分7敗と勝率が極めて低い。自分たちがボールを握った際、相手を崩す手立てに欠けることの裏付けにもなっている。

文:鈴木潤

セレッソ大阪 連戦による疲労は気になるも、好調を維持するチームに死角なし

【プラス材料】
 JリーグYBCルヴァンカップ決勝は名古屋グランパスに0-2で敗戦。4年ぶりのタイトル獲得は果たせなかったものの、前節の徳島ヴォルティス戦には1-0で勝利した。しっかりと気持ちを切り替え、価値ある白星を飾っている。

 これで直近の公式戦は4勝1敗となり、チーム状態は良好と言っていいだろう。特に守備が整理され、選手個々の立ち位置が改善。かつ前からプレッシングをかけるのか、ブロックを作って守るのか。その使い分けが効果的に機能している。

 前で奪ってショートカウンターを繰り出すシーンも増え、チーム全体として手応えをつかみつつある。残り4試合はひとつでも上の順位を目指し、その後に控える天皇杯の準決勝に良い形で臨みたい。選手たちのモチベーションも高く、柏レイソル相手にも手堅いサッカーを披露するはずだ。

【マイナス材料】
 FWアダム・タガートが左膝半月板損傷の大ケガを負い、治療のためオーストラリアに帰国してしまったのは痛手だ。だが、それ以外のマイナス材料はあまり見当たらない。

 強いて挙げるなら、10月24日(第33節の横浜F・マリノス戦)から5連戦が続いており、疲労度合いは気になるところ。出ずっぱりのMF乾貴士はベンチスタートとなる可能性もある。今節が終われば代表ウイークに入り、試合間隔が空くので最後の力を振り絞って戦いたいが……。

 また、守備が機能している一方、セットプレーからの失点が増えているのも少し気になる。相手のマークはもちろん、ゾーンで守る際の立ち位置を含め、改めて見直しを図って改善していきたい。

文:totoONE編集部

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