川崎フロンターレとヴィッセル神戸が対戦した [写真]=金田慎平
明治安田生命J1リーグ第28節延期分が29日に行われ、川崎フロンターレとヴィッセル神戸が対戦した。
川崎Fは4分に最初のチャンスが訪れる。登里享平のスルーパスからペナルティエリア左に旗手怜央が侵入。右足で流し込もうとしたが、相手GK飯倉大樹に防がれる。
先制したのはアウェイの神戸だった。13分、アンドレス・イニエスタが前方に絶妙の浮き球スルーパスを供給し、抜け出したのは大迫勇也。対峙した相手DFジェジエウをいなしてグラウンダーで折り返すと、飛び込んだ武藤嘉紀が押し込んだ。2試合連続で大迫のアシストから武藤が先制点を記録することになった。
追いかける展開となった川崎Fは25分、ペナルティエリア手前から脇坂泰斗がゴール右下隅を狙うが、シュートはわずかに枠を外れる。
川崎Fの反撃に耐えながら追加点を狙う神戸は41分、イニエスタが大迫とのワンツーでペナルティエリアに侵入。右足を振り抜いたが、シュートはチョン・ソンリョンにセーブされた。試合は神戸の1点リードで折り返す。
後半開始早々、川崎Fに決定機が訪れる。旗手のスルーパスに抜け出したマルシーニョがグラウンダーで折り返し、ゴール前で受けたレアンドロ・ダミアンは相手GKを引きつけ、ラストパスを選択。飛び込んだ脇坂がダイレクトで合わせたが、シュートは惜しくも枠を外れる。
51分、再び川崎Fに決定機。中盤でのボール奪取から脇坂がスルーパスを供給し、家長昭博がフリーで受ける。家長はついてきた相手DFをはがして左足を振り抜いたが、相手GK飯倉に防がれる。
すると53分、マルシーニョが倒されて川崎FがPKを獲得する。キッカーを務めた家長は左を狙ったが、ポストを叩いて追いつくことはできない。それでも55分、山根視来のクロスが大﨑玲央のハンドを誘って川崎Fが再びPKを獲得。今度はL・ダミアンがキッカーを務めると、真ん中に蹴り込んで成功し、ついに川崎Fが追いつく。
72分、川崎Fが逆転する。右サイドでのボール奪取から速攻に転じ、家長のスルーパスから深い位置をとった山根が高速のクロスを供給する。これが相手DFトーマス・フェルマーレンのオウンゴールを誘った。
追いかける側となった神戸は77分、左に開いた大迫が浮き球で折り返し、イニエスタがダイレクトボレーで合わせる。しかし、シュートは相手GKチョン・ソンリョンに防がれる。
川崎Fは85分にダメ押しの3点目を奪う。敵陣深い位置でボージャン・クルキッチのパスミスを宮城天が回収し、ペナルティエリア右にスルーパス。抜け出した旗手はかかとを使って後方の家長に落とすと、家長は冷静なコントロールで相手DFをかわし、左足での正確なフィニッシュでゴール左下隅へと流し込んだ。
試合はこのまま終了し、川崎Fは5連勝、神戸は4試合ぶりの黒星となった。次戦、川崎Fは10月2日にホームでFC東京と、神戸は同日にホームで浦和レッズと対戦する。
【スコア】
川崎フロンターレ 3-1 ヴィッセル神戸
【得点者】
0-1 13分 武藤嘉紀(神戸)
1-1 56分 レアンドロ・ダミアン(川崎F)
2-1 72分 オウンゴール/トーマス・フェルマーレン(川崎F)
3-1 85分 家長昭博(川崎F)