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【大分vs湘南プレビュー】上との勝ち点差を少しでも詰めたい大分…湘南は新体制の船出を白星で飾れるか

2021.09.11

[写真]=J.LEAGUE、清原茂樹

大分トリニータ チームスタイルの変更に手応えあり。地の利も生かせるか

【プラス材料】
 複数失点による連敗中ではあるものの、悲壮感はそこまで漂っていない。これまでの自陣でブロックを築いて丁寧なビルドアップを行う“堅守遅攻”から、中断期間を挟み、前線からのプレスでボールを奪ってショートカウンターを狙うスタイルへの変更は、試合を重ねるごとに板についてきた。選手から迷いが消え、チームの雰囲気は悪くない。

 前節のサンフレッチェ広島戦から今節まで約2週間と十分に時間があり、コンディションを整えることができた。暑さが残るホームでの試合、九州独特の蒸し暑さに対戦相手は苦しむだろう。ホームの利を生かしたいところだ。


【マイナス材料】
 降格が徐々に現実味を帯び、気の抜けない試合が続く。「目の前の試合に集中するだけ」と選手は強がるが、残された時間を考えると悠長に構えてはいられない。敗戦を引きずらず、うまく気持ちを切り替えられるかがカギになるだろう。これ以上残留圏にいるチームとの勝ち点差を離されると絶望的な状況に陥る。どうメンタルをコントロールして試合に臨むのか。チームの心の強さが問われている。

 得点数がリーグワーストの18得点、失点数も19位の47失点。数字が物語るとおり、チーム力も個人の能力にも対戦相手との差を感じる。今さら飛躍的な連係の向上は考えにくい。ここはもう、人やシステムを変えて改善するしかなさそうだ。

文:totoONE編集部

湘南ベルマーレ 新体制発足でチーム内の競争が激化。変貌を遂げる可能性も

【プラス材料】
 1日付けで山口智コーチが新監督に就任した。シーズン途中での監督交代に、選手もスタッフもそれぞれが責任を感じていることだろう。ただ、そのうえで下位に低迷する現状を新指揮官のもとで打破しようという前向きな意志や結束がチームからは感じられる。

 就任にあたり、山口監督はサッカーのベースに今一度フォーカス。あわせてポジショニングや止める・蹴るなど、ディテールを掘り下げている。ネジを締めるように細部を見つめ直す作業は、湘南ベルマーレらしい一体感を呼び覚ましそうだ。

 新体制で臨む今節のメンバー予想は難しい。チャンスは横一線、競争は激しさを増し、これまでと大きく変わる可能性も。いずれにせよ、チームがポジティブに活性化していることは間違いない。

【マイナス材料】
 前節はホームに浦和レッズを迎え、スコアレスドローで勝ち点を分け合った。8試合ぶりの無失点を記録した守備面はプラスに捉えられるが、相手よりもチャンスを多く作った展開を思えば、勝ちきれなかった事実は歯がゆい。今季最多の5得点を挙げて勝利した第26節のセレッソ大阪戦から一転、無得点に終わり、今季初の連勝もお預けとなった。勝って残留争いを抜け出すためには、得点力不足の解消が欠かせない。

 今節対戦する大分トリニータはホームでの前回対戦で2-0の勝利を収めた反面、通算対戦成績では10勝7分13敗と黒星が先行している。また、相手のホームでも4勝3分7敗と分が悪い。セットプレーからの得点率が高く、長身のメンバーも控える大分に対し、どのようなゲームプランを描くか。注目の初陣だ。

文:隈元大吾

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