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福岡、序盤に1人退場もアウェイで価値あるドロー…C大阪は一度逆転もリード守れず

2021.04.10

J1第9節でC大阪と福岡が対戦した [写真]=J.LEAGUE

 10日、明治安田生命J1リーグ第9節セレッソ大阪アビスパ福岡が行われた。

 この試合、C大阪はレヴィー・クルピ監督が2試合連続でベンチ入りせず、代わりに小菊昭雄コーチがチームを指揮。前節は横浜F・マリノスを相手に敗れており、ホームで2試合ぶりの勝利を目指す。一方の福岡は、前節ガンバ大阪を相手にスコアレスドロー。第5節以来の勝利を目指し、『ヤンマースタジアム長居』へと乗り込んだ。


 序盤からC大阪が攻勢を見せる。4分、敵陣ペナルティエリア右へ抜け出したMF西川潤が左足でシュート。これは相手GKに防がれるが、こぼれ球をFW豊川雄太がゴール右へと流し込んだ。ボールはゴールへ収まったが、直前のプレーがオフサイドの判定で得点は認められない。

 対する福岡はその2分後にチャンスを迎える。敵陣ペナルティエリア内でパスを繋ぐとMF吉岡雅和がゴール右から左足で巻いていくシュート。しかしこれはC大阪のGKキム・ジンヒョンが好セーブでゴールを許さない。

 激しい試合展開が予想される中、ボールを奪いに行った福岡のDF志知孝明がC大阪のMF奥埜博亮と接触。直後にファウルの判定はなかったものの、VARで主審がオンフィールドレビューを行った結果、14分に志知へレッドカードが提示された。福岡は数的不利を強いられる。

 それでも、福岡は粘り強い守備でC大阪に決定機を作らせず、試合はスコアレスでハーフタイムを迎える。

 後半も立ち上がりから福岡が強固な守備でC大阪に応戦。相手の攻撃を我慢強く耐え凌ぐと、66分にはカウンターからFWブルーノ・メンデスが敵陣深く右サイドへと抜け出し、CKを獲得。この左CKからこぼれ球を拾った吉岡がペナルティエリア手前右から左足でシュートを放つと、鋭いシュートが左サイドネットへと突き刺さった。吉岡のJ1初ゴールで、数的不利の福岡が先制に成功する。

 しかしその直後、未だ今季ホームで負けなしのC大阪が反撃。DF松田陸からのパスを受け敵陣ペナルティエリア手前中央で前を向いたFW中島元彦が左足を振り抜くと、ボールはゴール左へと吸い込まれた。こちらもJ1初ゴールとなった中島のゴラッソで試合は振り出しとなる。

 そして注目が集まる次のゴールを挙げたのはC大阪だった。76分、敵陣深く左サイドでボールを受けたDF丸橋祐介が、ゴール前へ絶妙なクロスを供給。これに相手DFの死角から反応したFW加藤陸次樹が、ダイレクトでゴールへと流しこんだ。加藤の鮮やかな今シーズン2得点目で、C大阪が逆転に成功する。

 このまま試合が終了するかと思われた88分、福岡は敵陣中央やや右でボールを受けたDFエミル・サロモンソンが、ゴール前へ柔らかいボールを供給。これを中央で待っていたFWフアンマ・デルガドが相手DFに挟まれながらもヘディングで合わせ、ゴールネットを揺らした。福岡が土壇場で同点に追いつく。

 勝ち越し点が欲しいC大阪は後半アディショナルタイム、松田陸のクロスに反応した奥埜がペナルティエリア内からヘディングシュートを放つが、福岡のGK村上昌謙が好セーブで得点を許さず。試合はこのまま2ー2で終了。序盤から数的不利を強いられた福岡だが、アウェイで貴重な勝ち点1を手にした。一方、C大阪にとっては悔しい引き分けとなっている。

 次節、C大阪はホームで徳島ヴォルティスと、福岡はアウェイで川崎フロンターレと対戦する。

【スコア】
セレッソ大阪 2ー2 アビスパ福岡

【得点者】
0ー1 67分 吉岡雅和(アビスパ福岡
1ー1 69分 中島元彦(セレッソ大阪
2ー1 76分 加藤陸次樹(セレッソ大阪
2ー2 88分 フアンマ・デルガド(アビスパ福岡

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