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【FC東京vs川崎Fプレビュー】通算対戦成績は川崎Fがリード…今季最初の“多摩川クラシコ”を制するのは!?

2021.04.10

[写真]=兼子愼一郎、宮地輝

FC東京 好調のエースは心強い存在。懸念はトラブル続出の最終ライン

【プラス材料】
 第7節の名古屋グランパス戦はスコアレスドローに終わったが、今季初の無失点を記録。前節の北海道コンサドーレ札幌戦は1失点を喫したものの、攻守のバランスがかみ合い、ようやく“FC東京らしい”戦いができるようになってきた。

 その札幌戦では、早い時間帯にDF渡辺剛が退場。数的不利の状態となったが、劣勢の中でも勝利への強い意欲を見せた。後半は札幌にも退場者が出て結果的に10人対10人の戦いとなったが、「4-4-1」や「3-4-2」と柔軟にシステムを変えて対抗。交代策が機能するとともに、選手たち自身がゲームの中で修正を施し続け、長谷川健太監督も「チームの成熟を感じる」と手応えをつかんでいる。


 また、エースのFWディエゴ・オリヴェイラが好調だ。ここ4試合で4得点をマーク。自らゴールを挙げるのみならず、守備の献身性も発揮するなど、“多摩川クラシコ”の大一番に期待がかかる。

【マイナス材料】
 前節に退場処分を受けた渡辺が出場停止。また、名古屋戦でDF中村帆高が足を負傷。詳細は不明だが、長谷川監督は「シビアなもの」と話しており、今節も欠場が濃厚だ。さらに、ここ2試合欠場が続いているDFジョアン・オマリのコンディションも不透明で、ディフェンスラインは危機的な状態と言える。

 今節に向け、ひとつのカギは中盤で存在感を発揮してきたDF森重真人の配置だろう。札幌戦は渡辺の退場を受けてセンターバックに回り、チーム全体を統率した。長谷川監督も森重のポジションの構想を聞かれ、「迷う。(今節までの)3日間のトレーニングで他の選手の状態を含めて見極めたい」と正直に明かす。

 そのため、システムを含めてスタメンは極めて流動的だ。しかし、首位の川崎フロンターレの勢いを止めるためには守備の安定感が必須になる。

文:totoONE編集部

川崎フロンターレ 守護神の不在は痛いが、リーグ屈指の堅守に隙なし

【プラス材料】
 中断明けから連勝を飾り、好調をキープ。他のチームよりも1試合多く消化している状態だが、7勝1分で首位を快走中だ。

 先発として試合に絡む主力は大枠が固定されつつあるが、前節のサガン鳥栖戦はFW遠野大弥が決勝弾を記録するなど、途中出場の選手たちもチームを活性化する存在となっている。選手間での競争も激しく、チームは良い緊張感を持って勝ち続けている印象だ。

 攻撃陣に注目が集まりがちだが、失点の少なさは特筆すべき点だろう。直近の5試合での失点はわずか「1」。GKチョン・ソンリョンの負傷離脱というアクシデントがありながらも、出場機会を得たGK丹野研太が2試合連続完封中だ。前線からの強烈なプレッシングと中盤の守備強度、そしてハイラインに対応できるDF谷口彰悟とDFジェジエウを中心とした盤石の最終ラインで、今節は多摩川を挟んだライバルを完封する。

【マイナス材料】
 連戦が続く以上、コンディションや負傷者の状態は懸念材料になる。第7節の大分トリニータ戦を欠場したチョン・ソンリョンは第2第3腰椎横突起骨折で全治約4週間と診断された。約1カ月間、守護神不在で戦うことになる。MF山村和也も左大腿二頭筋肉離れで全治3カ月と発表され、大分戦で途中交代したFW旗手怜央は前節をベンチ外となった。守備陣に負傷者が出ていることは、連戦における台所事情に少なくない影響を与えてきそうだ。

 今節のFC東京戦は、“多摩川クラシコ”として注目を集める一戦。「クラシコはどの世界でも非常に注目があるし、プライドを懸けて臨むゲーム。そこに力を注ぎたい」と指揮官は力を込める。リーグ戦再開後はロースコアが続いているだけに、“多摩川クラシコ”では攻撃陣の爆発力にも期待したい。

文:いしかわごう

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