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【清水vs徳島プレビュー】ホームサポーターに白星を届けたい清水…徳島はJ1で初の連勝を達成できるか

2021.04.03

[写真]=兼子愼一郎、金田慎平

清水エスパルス 公式戦2連勝を飾るも、試合内容には改善の余地あり

【プラス材料】
 リーグ戦第6節の柏レイソル戦(2○1)とJリーグYBCルヴァンカップ第2節のベガルタ仙台戦(1○0)に勝利して公式戦2連勝。柏戦ではエースのFWチアゴ・サンタナが開幕節の鹿島アントラーズ戦以来となる今季2得点目を決め、DF鈴木義宜がCKから加入後初ゴールをマーク。続く仙台戦では期待の若手MF鈴木唯人がプロ初得点を挙げるなど、取ってほしい選手が点を取っているのも大きい。守備は直近の公式戦4試合でわずか2失点と安定感が増し、連勝中はどちらも1点差での白星。勝ちきれる力を身に着けつつあるのは大きなプラスだ。

 また、調整が遅れていたDFエウシーニョが仙台戦で今季公式戦初出場を果たし、62分間プレー。これから試合ごとにコンディションを上げてくることが期待できるのは、チームが課題としているボール保持率を上げるという面でも大きい。

 開幕当初は出番が少なかったDF福森直也、MF金子翔太、MF西澤健太らも直近2試合は好パフォーマンスを披露。今後も過密日程が続く中で、選手層は厚みを増している。

【マイナス材料】
 2連勝できているのはいいが、柏戦は3本、仙台戦は6本と、シュート数が少ないのは気になるところ。直近2試合はシュート数が少ない中でもうまく点を取れたが、第5節のサンフレッチェ広島戦は5本、第4節のサガン鳥栖戦は1本だけでどちらも無得点に終わっている。

 また、シュート数だけでなく、ボールを支配して相手陣内で戦う時間も少なく、余裕のある試合運びができているとは言えない。相手にパスを回されて守備に追われる時間が長くなれば、それだけ体力的な消耗も大きくなり、過密日程の中では不利な要素となってくる。主導権を握る時間を増やしてシュートまで持っていく形を多く作れなければ、安定した結果を出し続けることは難しいだろう。実際、連戦の中でブラジル人選手を中心にコンディション調整が必要になってきていることも懸念材料だ。

文:totoONE編集部

徳島ヴォルティス 今季初勝利の勢いそのままにアウェイ初白星&連勝へ

【プラス材料】
 前節の横浜FC戦(2○1)はFW宮代大聖の加入後初得点となる決勝弾で今季初勝利。ここまでの引き分けも功を奏して、12位まで浮上した。良いメンタル状態で今節を迎えられる。

 また、横浜FC戦でDF石井秀典が復帰。開幕節の大分トリニータ戦(1△1)で好パフォーマンスを発揮していたが、同試合で負傷して戦線離脱していた。石井の復帰によりチーム全体に安定感が生まれ、どことなく不安定さがあったセンターバックDF福岡将太のパフォーマンスもグッと引き上げられた。

 そして、第5節の横浜F・マリノス戦と横浜FC戦でメンバー外になり、心配されたMF藤田譲瑠チマ。3月27日のJリーグYBCルヴァンカップ第2節・大分戦(0●1)で復帰しており、プレーに支障はない。また、3月下旬にはU-20日本代表候補トレーニングキャンプにも参加しており、高い志を持つ他クラブの選手と接したことでモチベーションもさらに上がったことだろう。

【マイナス材料】
 ルヴァンカップの大分戦でFW河田篤秀とMF藤田征也が違和感を訴えた模様で、それぞれ途中交代している。清水エスパルス戦での体力的な問題は少なそうだが、藤田の状態次第では今後の3連戦で右サイドバックのMF岸本武流に負担が多くかかりそうだ。

 上記に付随し、今節はこの清水戦だけが日曜開催のカード。次節に目を向けると、他クラブは土曜開催で中3日のスケジュールだが、徳島は準備期間が2日しかない。また、今節はアウェイ戦ということもあり、移動における疲労蓄積も考慮しなければならない。

 そういったことにまで慎重にならざるを得ないのは、次節に控えるのが現時点で下位グループに位置するベガルタ仙台だからこそ。残留を目標とする徳島ヴォルティスからすれば重要なカードが控えているだけに、清水戦における出場時間の配分や交代・采配も従来以上に難しくなるだろう。

文:totoONE編集部

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