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「超えろグランパス」。想像を超える!? 名古屋グランパスの絶品スタグルやホーム開幕戦イベントに潜入

2021.04.01

[写真]=N.G.E.

 クラブ新記録となる開幕6連勝を挙げ、リーグ2位につけている名古屋グランパス。最大の武器である堅守を発揮し、直近の5試合でクリーンシートを達成するなど好調を維持しているが、開幕直後にはアクシデントに見舞われた。今シーズンのホーム開幕戦となる予定だった3月3日(水)、明治安田生命J1リーグ第11節のガンバ大阪戦が試合当日に中止。しかし、クラブは急遽スタジアムでの公開練習を実施し、不測の事態でも来場者に喜びを提供して反響を呼んだことを知っている方も多いだろう。そして、その3日後の6日(土)に2021シーズンのホーム開幕戦を迎えた。ホスピタリティの高さを見せたクラブは今シーズン初めてのホームゲームで、どのような取り組みで観客を迎え入れたのか。当日行われた施策を取り上げ、グランパスの絶品グルメやスタジアムイベントの魅力に迫る。

スタジアムグルメ特集雑誌で表紙を飾った人気メニュー

 毎試合、列が途切れないほどの人気を誇るアメリカンハンバーガーショップ「K’s pit」が今年も登場。人気メニューの愛知県産知多牛を使用した「グランパスバーガー」は、今年2月に発売されたプロ野球やJリーグの全国津々浦々の試合会場で発売されているスタジアムグルメを特集した雑誌の表紙を飾り、名実ともにグランパスのホームゲーム名物となった。表紙に抜擢されたことを「雑誌発売後に周りから教えてもらって初めて知った」という店長は、「びっくりしましたけど、数ある野球飯やスタグルの代表として選んでいただいて素直にうれしいです。今日もたくさんの人が買いにきてくださって反響を感じています」とうれしさをにじませた。さらに、この日はグランパススタッフからは「量や辛さで通常メニューを超えてほしい」とオーダーがあった、チームスローガン「All for NAGOYA−超える−」にあわせた「#超えるスタグル」という企画が開催されていた。各店舗が「超大盛り富士宮やきそば」(ケイズカンパニー)や「超大盛りからあげ」(諭吉のからあげ)、「韓国 清浄園の激辛HOTダレ串カツ」(もんじゃや)などを発売する中、「K’s pit」では通常の3倍のパティを使用し、通常メニューを高さで超える「エンパイヤーバーガー」を販売。この日も、「グランパスと共により高みにいけるよう」にという想いが込められた限定メニューや、名物メニューを求めて行列が作られていた。


選手こだわりのプロデュースメニュー

 この日は大好評の選手プロデュースメニュー(6種類)も販売された。「たこ本舗」では柿谷曜一朗選手プロデュースの「結局ご飯に合うのはこれでしょ!!」というたこ焼きが登場。グランパスのイベントを担当する吉田典世さんによると、直接打ち合わせができない中で写真などを使って制作を進め、柿谷選手からは「もっとタレを乗せてください」や「マヨネーズはもっと幅広く」などのオーダーがあったそう。「これは乗せすぎ」など、何度も試作を繰り返し、大阪出身の柿谷選手のこだわりが詰まったメニューが完成。当日は販売開始直後からお客さんが続々と店舗に足を運び、柿谷選手プロデュースメニューを手にした購入者は「すごくおいしそうなので買いました。食べるのが楽しみです」「選手プロデュースメニューは選手それぞれの色が出るので毎回楽しみにしています」とうれしそうに話してくれた。そのほかにも、「British Pub HUB」では名古屋テレビ塔にある「HUB GRAMPUS PUB」で大人気の「グランパス応援ビール」がスペシャルカップで提供され、「松浦商店」では「春よ恋♪」という蝶ネクタイでおめかししたグランパスくんと、ハートのイチゴを胸にあしらったかわいらしいグランパコちゃん型のチョコバナナを販売。味だけでなく目でも楽しめ、スタジアムに来た記念となるメニューも盛り沢山だった。




スムーズにスタグルを楽しめるモバイルオーダー

 2020シーズンより本格的に導入された「スタグル モバイルオーダー」が今シーズンより大幅にバージョンアップ。アプリを使って事前に受け取り時間を指定し、予約・決済を済ませることで、人気のスタグルを店舗に並ぶことなく受け取ることができるサービスで、対象メニューが昨年の16から26に拡充された。利用者からは「メニュー数が増えたことで飽きることがない」「スムーズに受け取ることができて便利」など喜びの声が挙がっていた。

逆境を“超える”機会を!(東西イベント広場)

 新型コロナウイルスの影響でイベントが中止になったり、出演できない団体の出演場所を共に創っていきたい、共にこの「逆境を乗り”超”えていく」。そんな想いから東西のイベント広場に5組を招いて会場を盛り上げた。2会場で先陣を切った金城学院大学大学チアダンス部「Majorette♡Amies(マジョルテ♡アミーズ)」は毎年、試合前イベントでパフォーマンスを披露し会場に華を添えていた。しかし、昨年は新型コロナウイルスの影響で出演することができず、念願のグランパスのホームゲームでのパフォーマンスとなった。キャプテンの前川はるかさんは「グランパスの試合でのパフォーマンスは1年間の目標の1つにしていたので、今回出演させていただけて本当に感謝しています」と語り、「実は今日は3年生が引退する日だったんです」と続けた。もともと予定されていた3年生の引退日に、偶然イベント出演が重なったそうだ。この日は引退する3年生27人でパフォーマンスを披露。3人の欠席者が出てしまい、3年生全員での出演は叶わなかったが、この舞台に立てなかったメンバーの想いも背負って、力強くも華やかに会場を盛り上げた。「最後にお客さんの前でパフォーマンスをできてうれしかったです。コロナ禍で練習することすらも難しかったのですが、感染予防対策をしながら全体練習をすることに了承していただいた部員の保護者や、イベントを開催してくださったスタッフの皆さんなど、多くの方に感謝しています。改めてチアダンスをやってきて良かったと感じました」。パフォーマンス終了後には感謝の想いを語り、達成感と安堵をにじませていた。

スタジアム装飾

 スタジアム内のコンコースには、選手が今年目標にしていることや、超えたいと思っていることなどの“超える”コメントが掲出された。昨シーズン、総走行距離リーグ1位を記録した稲垣祥選手の「去年の走行距離を超える」などの力強いメッセージがスタジアムの各所に並び、足を止め、記念撮影する来場者も多かった、選手の“マニフェスト達成”も今シーズンの楽しみの1つになりそうだ。また、メインゲート付近には選手から医療従事者へのメッセージ、各ゲートではボランティアスタッフによってウェルカムバナーが掲げられ、スタジアムを訪れた来場者を出迎えた。


「クアイフ」ライブパフォーマンス

 3月3日のガンバ大阪では、グランパスの公式サポートソングを歌う「クアイフ」の出演イベントも予定されていたが、試合中止にともなってライブパフォーマンスも中止になっていた。しかし、「ナンバーワン」を目指して闘うチームや、応援するグランパスファミリーにホーム開幕戦で音楽を届けたいという想いから、この日もスタジアムに駆けつけた。「クアイフ」は試合前にキックインセレモニーを行い、ハーフタイムには2021公式サポートソングの「ナンバーワン」を披露。グランパス公式チア『チアグランパス』と共に会場を盛り上げ、チームを熱く後押しした。

 ホーム開幕戦が試合中止という不測の事態に陥り、予定の変更を余儀なくされても万全の状態で観客を迎え入れるホスピタリティの高さ。それは当日の来場者の顔を見れば明らかだった。新シーズンのホーム初戦というワクワク感にスタジアムイベントの楽しさや絶品スタグル、こだわりの選手プロデュースメニューが加わり、試合前から充実感を感じている様子がひしひしと伝わってきた。名古屋グランパスは今シーズンもすべての主催試合で冠イベントを開催することを発表しており、「次はどんなイベントで楽しませてくれるのだろう」という一年間をとおしての期待感が大きく膨らむ一日だった。

By サッカーキング編集部

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