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【湘南vs鳥栖プレビュー】選手の入れ替わりが激しいチーム同士が衝突…昨季は2戦2分のイーブン

2021.02.27

[写真]=清原茂樹、小林渓太

湘南ベルマーレ リーグ最少得点に終わった攻撃面をどこまで改善できたか

【プラス材料】
 今季掲げるスローガン「一 One Bellmare」のとおり、昨季からメンバーが大きく入れ替わった中でもチームの一体感はしかと育まれているようだ。コミュニケーションは活発で、トレーニングからも活気が伝わってくる。戦術やチームとしての基準の共有に時間を要した昨季の反省が生かされている証左と言えるだろう。昨季終盤戦にかけて安定感を増した守備のベースも継続されている。

 負傷離脱が少ないことも好材料だ。切磋琢磨はチーム内の競争を活性化させ、開幕スタメンも読みにくい。


 開幕戦で迎え撃つサガン鳥栖とは昨季2戦2分と互いに譲らなかったが、通算対戦成績は26勝14分15敗、ホームでは15勝6分6敗と、いずれも湘南ベルマーレが勝ち越している。『レモンガススタジアム平塚』での初陣を勝利で飾り、余勢を駆りたい。

【マイナス材料】
 最下位に沈んだ昨季、とりわけリーグ最少に終わった得点数が示すように、最大の課題は攻撃面にある。もちろん外野が指摘するまでもなく、チームは始動から沖縄キャンプを含めて得点力の向上に意欲的に取り組んだ。セットプレーやこれまで武器としてきたカウンターを含めて課題の克服が期待されるが、一方で攻撃の構築には一定の時間を要することも事実。トレーニングの成果を結果に表すには、実戦を重ねる必要があるかもしれない。

 加えて、今季加入のFWウェリントンとFWウェリントン・ジュニオールの両ブラジル人FWがコロナ禍の影響で合流できていないこともチーム作りに少なからず影響を及ぼすだろう。逆に、彼らが合流するまでに一定の成果を得られれば、さらなる躍進が見えてくる。

文:隈元大吾

サガン鳥栖 流出した主力選手の代役を見つけられなければ最悪の事態も

【プラス材料】
 MF原川力、DF森下龍矢、MF原輝綺ら主軸が移籍。DFファン・ソッコとMF島川俊郎を除いた新戦力は、J1での経験が豊富とは言えず、金明輝監督がユース時代から手塩にかけた若手に期待せざるを得ない。

「昨年からやってきたサッカーを継続し、昨年以上の結果を残す自信はある」と金監督は自信をもって開幕戦に臨む。その自信は、守備の要であるGK朴一圭やセンターバックのDFエドゥアルドが残留できたことが大きい。

 また、FWオルンガ(元柏レイソル)の同僚だったケニア人FWドゥンガ、トルコやイスラエルでキャリアを積んだナイジェリア人FWオフォエドゥら新戦力は、未知数ではあるものの期待はしておきたい。過去にも、J初挑戦で大化けした外国人ストライカーはいたのだから……。

【マイナス材料】
 昨季、試合をコントロールしてきた原川の代役が見つからない。新加入の島川に期待がかかるが、未知な部分も大きい。サイドを縦横無尽に動き回った森下、原の後釜も同様である。守備のユーティリティプレーヤーだったMF高橋秀人、開幕直前に移籍したMF金森健志など、「昨季のサッカーを継続し……」と金監督は言うものの、言葉とは裏腹に不安は募る。

 昨季は引き分けが一番多かっただけに、戦力アップが見込めなければ降格の可能性も。新戦力がどこまで金監督の戦術にハマるのかがすべてと言ってもいい。指揮官の手腕にかかっている。最後まで諦めないサガン鳥栖らしさを知る金監督だけに、その想いは選手たちに十分伝わっているはず。あとは、ピッチで体現するだけだ。

文:totoONE編集部

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