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【名古屋vs広島プレビュー】ACL出場権獲得に王手をかけた名古屋…広島はエース不在も連敗ストップなるか

2020.12.19

[写真]=三浦彩乃、鈴木颯太朗

名古屋グランパス 好条件が揃った今季最終戦。勝利を手にして目標達成なるか

【プラス材料】
 目標としていたACL出場権を手にしながら、最終節を得意のホームで迎えるという状況が最大の追い風だ。今季はホームでわずか2敗、後半戦においては無敗の強さを誇る。

 第33節を終えてリーグ最少失点チームにもなった堅い守備は戦い慣れたピッチでさらなる堅牢さを増し、ソリッドな攻撃はFWガブリエル・シャビエルを出場停止で欠いたことでむしろ加速するはず。その点では二桁得点がかかるFWマテウスや調子を上げてきたFW相馬勇紀、攻撃のタクトを振るうMF阿部浩之らスコアを動かす選手たちの、もはや勝因にも似た“先制点”を奪う活躍に期待したいところ。


 17試合目のクリーンシートを狙う守備陣たちの気迫も相まって、試合は闘争心を感じる良いものになりそうだ。

【マイナス材料】
 第32節の横浜FC戦で退場処分を受けたG・シャビエルが出場停止となり、前線の組み合わせには再考が余儀なくされている。とはいえ、指揮官も言うように選択肢は少なく、現状ではFW山﨑凌吾かFW前田直輝の二択というのが妥当な線だ。負傷明けの山﨑はプレータイムが限られるため、どのような交代策を用意するかはマッシモ・フィッカデンティ監督の腕の見せどころであり、攻撃のタクトを握る阿部やMF稲垣祥らのゲームコントロールも展開を左右する重要なポイントになる。

 ここ5試合なかなか得点を挙げられていない攻撃陣にはさらなる奮起が求められるところで、それにはチーム全体のサポートの意識が欠かせない。守備の堅さだけでなく、攻撃に厚みを出せてこそ、全員守備・全員攻撃がモットーのマッシモ名古屋である。

文:今井雄一朗

サンフレッチェ広島 エース不在のダメージは予想以上。若手の躍動に期待したいが

【プラス材料】
 城福浩監督は前節の柏レイソル戦でゼロトップシステムを試した。FWレアンドロ・ペレイラ不在や連戦による選手のコンディションの問題などもあっての採用だったが、決して悪くはなかった。前半の立ち上がりからボールはよく回り、チャンスも数多く作れたことは事実。最前線に入ったMF浅野雄也にはビッグチャンスが何度も訪れ、もししっかりと決めていれば、問題なく勝利できた内容だった。

 その浅野をはじめ、MF東俊希、GK大迫敬介とU-23日本代表合宿に3人が招集された。サンフレッチェ広島の若い選手たちの成長を、森保一監督も認めている。U-23世代は他にも日本代表経験を持つMF森島司やルーキーのMF土肥航大といった技術系の選手だけでなく、MF松本大弥のようなパワフル系の選手も伸びていて、きっかけをつかめば大きな飛躍が期待できそうだ。

【マイナス材料】
 一身上の都合でブラジルに帰国してしまったL・ペレイラの不在は、やはり大きい。第31節のFC東京戦、柏戦と多くのチャンスを作りながら、2試合連続無得点。最後にゴールネットを揺らすという役割を、どれほどL・ペレイラひとりに背負わせていたかということだ。

 また、FW永井龍やMFエゼキエウといった実績と能力を持つ前線の選手たちがケガで試合出場は微妙。攻撃陣の人材不足は否めない。それだけでなく、MF青山敏弘やMF柏好文、FWドウグラス・ヴィエイラといった30代の選手たちが柏戦で長い時間プレーしたこともマイナス材料だろう。

 名古屋グランパス戦まで中2日。最終節ということで疲労も蓄積している。彼らのコンディション次第では起用法も考えないといけない。

文:紫熊倶楽部 中野和也

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