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【名古屋vs大分プレビュー】名古屋はホームゲーム8連勝中…大分は完敗を喫した前回対戦の雪辱に挑む

2020.11.27

[写真]=三浦彩乃、J.LEAGUE

名古屋グランパス 阿部&G・シャビエルの“偽FW”がチームに勢いをもたらす

【プラス材料】
 レギュラーFW2名を欠く中で、むしろ躍動感をもって試合を展開している今はチームに勢いを感じるところ。MF阿部浩之とFWガブリエル・シャビエルの“偽FW”たちはチーム全体のボール保持意識を高め、その流動的な動きに仲間たちも呼応。結果、機動力とチャンスメイク能力、そしてカウンターに鋭さのあるアグレッシブな集団として前節の湘南ベルマーレ戦は3得点と大暴れした。

 ポゼッションからのゲーム支配力も相対的に上がっている印象で、大分トリニータのプレッシングや速さのあるサイド攻撃にも惑わされることなく、聖地と呼ばれる『パロマ瑞穂スタジアム』でのラスト2試合(改修により2021年から使用不可)に対するモチベーションも最高潮。生まれたばかりの我が子に捧げるバースデーゴールを決めたG・シャビエルには、その余勢を駆った大活躍にも期待が集まるところだ。


【マイナス材料】
 相手のアグレッシブな守備に対する戦い方は、11日のアウェイでのサンフレッチェ広島戦の反省を大いに生かす必要があり、注意すべきものとなる。

 プレスにはロングパスが有効性を増すところがあるが、そのターゲットが不在。大分はそこを狙って試合の主導権を握りにくる可能性が十分にあり、つなぐばかりでない対処法も用意しておく必要性が出てきそうだ。ここ2試合でポゼッションの質を高めてきたところもあり、取り越し苦労で終わればそれでいいが、ターゲットマン不在ならそこに頼らざるを得ない流れに持ち込もうとするのが相手の兵法だ。

 試合中の対応力は名古屋グランパスの武器ではあるが、大分の戦術遂行力は高い。互いの戦術のぶつかり合いをどう推移させるかはひとつの焦点になってくる。

文:今井雄一朗

大分トリニータ 自慢のサイド攻撃は健在。フィニッシュの精度を上げられるか

【プラス材料】
 前節のセレッソ大阪戦は無得点に終わったものの、狙いとするサイドを起点とした攻撃から試合の主導権を終始握れた。特に後半からMF田中達也を投入して以降は両サイドのバランスが良くなり、全体的に躍動感が生まれた。

 第28節の川崎フロンターレ戦で第5節のガンバ大阪戦(7月18日)以来の出場を果たしたMF小林裕紀だが、ブランクを感じさせなかった。前節は64分からのプレーとなったが、球離れが良く、中盤の底から的確な長短のパスを繰り出してパスのテンポのギアをひとつ上げた。ゲームメーカーのいなかったチームにとって、小林の復帰は心強い。

【マイナス材料】
 前節のC大阪戦は堅守のチームを相手に早い時間帯に失点し、自分たちで難しい試合にしてしまった。相手を崩そうとする意識が強く、ゴールをこじ開ける強引なプレー、局面を打開するようなスルーパスやドリブルも少なかった。時にはリスクを冒すことも必要。

 中3日、中2日での連戦となるため、コンディション不良の恐れあり。直近の2試合はメンバーをある程度固定したため、今節の名古屋グランパス戦はアウェイゲームであることも考慮して、大幅なメンバーの入れ替えの可能性がある。戦術を落とし込む時間が限られており、組織で戦うチームとしては不安材料だ。

文:totoONE編集部

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