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「サッカー選手として終わったと考えた」内田篤人、引退決断の理由語る 「サッカー小僧」へもメッセージ

2020.08.23

現役生活最後の試合は前半途中から出場した内田 [写真]=J.LEAGUE

 鹿島アントラーズに所属するDF内田篤人が23日に行われた明治安田生命J1リーグ第12節のガンバ大阪戦をもって、2006年からのプロサッカー選手生活に幕を閉じた。

 試合後、引退セレモニーで挨拶をした内田は「そんな大した話はしないので、大丈夫です」と、相変わらずの言葉で切り出す。2019年から“常勝軍団”鹿島の主将を務めた内田は、「鹿島アントラーズというチームは数多くのタイトルを獲った裏で、多くの先輩方が選手生命を削りながら、勝つために日々努力をしてきた姿を僕は見てきました。僕はその姿を今の後輩に見せることができない、日々練習していく中で、身体が戻らないことを実感し、このような気持ちを抱えながら鹿島でプレーすることは違うんじゃないかと、サッカー選手として終わったんだなと、考えるようになりました」と、引退の理由として、長年苦しんだ右ヒザのケガなど、プロ選手、主将としてあるべき姿を示せないことで、シーズン途中での幕引きを決めたことを、時折声を詰まらせながら明かした。


 ザーゴ監督や大岩剛前監督、トレーナーやクラブスタッフ、そしてファン・サポーターへの感謝の言葉も口にした内田。「このようなシーズン、チーム状況で僕の決断を理解してくださった強化部、監督、そしてチームメイト、本当に申し訳ない。日の丸を背負ってプレーする重さも殺気のあるドイツでのスタジアム、辛さも嬉しさもすべて僕の財産です」と、続ける。

「大した話はしないので」と切り出していた内田だったが、最後に「もう少しだけ」と、将来の日本サッカー界を担うであろう子どもたちへのメッセージを送った。

「この話を聞いているプロサッカー選手を目指す子どもたち、サッカー小僧の皆さん、鹿嶋は少し田舎ですが、サッカーに集中できる環境、レベルの高さ、そして今在籍している選手が君たちの大きな壁となり、ライバルとなり、偉大な先輩として迎え入れてくれるはずです。僕はそれを強く願います」

 最後は「サッカーを通じて出会えたすべての人たちに感謝します。また会いましょう」と笑顔で話した内田。鹿島と古巣であるシャルケのユニフォームを着た2人の子どもと場内を回り、サポーターも多くの拍手で内田の新たな門出を送り出している。

By サッカーキング編集部

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