川崎Fとの開幕戦をスコアレスドローに終わった鳥栖。松岡大起が攻守に渡って奮起した [写真]=兼子愼一郎
自覚が芽生え始めていた。
チャレンジしてミスした味方に対して手を叩いて鼓舞する。プレーが切れるとまた、手を叩いて集中を呼び掛ける。一人、誰よりもチームメートに声を掛け続けた。
2020シーズンのJ1開幕戦。サガン鳥栖が採用する4-1-4-1のアンカーの位置に入った松岡大起は、システム上かみ合ってしまう川崎フロンターレに大島僚太と脇坂泰斗と対等に渡り合っていた。しかも、2017年と18年のJ1王者を相手に19本ものシュートを打たれながらも無失点で引き分けた。しかし、眉間にしわを寄せながら、松岡本人の口から出てきたのは反省の弁だった。
「中盤の3枚は足下の技術やファーストタッチで相手を外したりする技術が高いので、一発でボールを奪い切るか、ハードワークしてポジションをズラして、とかいろいろと対処があったが、思うようにいかなかった。もっともっと練習からスキを見せないようにやらないといけない」
アンカーを任されている自分の役割を、「ボールを受けて周りを動かすこと」と認識している松岡は、「まだまだ全然ボールを受けられていないし、もっともっとボールを保持する時間を増やしたい」と課題を口にする。「ミスが何回もつながると、マイボールの時間が少なるし、止めて蹴るの技術を上げていかないといけない」と日々のトレーニングの積み重ねが大事だと語った。
現在18歳の松岡。チームメートの本田風智とともにチーム最年少だが、昨年は2種登録でリーグ戦には23試合に出場している。Jリーグデビュー2年目とは思えない堂々たる姿に「このチームを勝たせたい思いがある」と語る。「突き抜けていろんな選手を引っ張っていくぐらいの気持ちがないといけないと思っている」と。その覚悟が、初めての開幕戦のピッチには十分に表現されていた。
「(川崎Fとは)相当な差があったと思うので、それを埋めるためにも、追い越すためにも、その差を縮めていかないといけない」
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By サッカーキング編集部
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