勝利した横浜FMユースを率いた筒井紀章監督は中村翼の活躍に目を細めた[写真]=兼子愼一郎
NEXT GENERATION MATCHが8日、埼玉スタジアム2002で行われ、横浜F・マリノスユースが日本高校サッカー選抜に3-2で勝利。試合後、両チームの監督とキャプテンが記者会見に出席した。
32分の先制点と47分の2得点を決めてチームを勢いづけた横浜FMユースの中村翼は「苦しい時間もあったけど、攻守ともにハードワークして戦えたのが良かった。失点したけど、勝ち切れて終わったのが一番良かった」と安堵の表情を見せた。
「一番やりたいのはトップ下」と言い切った中村のことを、横浜FMユースを率いる筒井紀章監督は「スタートはトップ下でやってサイド中盤にボランチに下がったりしたが、しっかりとした技術と戦術眼でどこでもこなせる選手だし、プレーの幅も広がる。彼が目指すプロサッカー選手に近付ける一つの要素になる」と目を細めた。
史上初となるJリーグクラブのユースチーム単体での大会参加。筒井監督は「積極的にハードワークして特徴を出そうと送り出した。先制点と追加点を取ったことでリラックスしてプレーできたのかな」と試合を振り返り、「高校選抜はいい選手が多い中で、チャレンジすることに重きを置いて選手たちは最後までよく戦ってくれた」と選手たちを労った。
また昨年、超攻撃的なサッカーを展開して15年ぶりのJ1リーグを制したトップチームからの影響を問われると、「攻撃的なサッカーを目指しながらアカデミーも取り組んでいる。それがレベルアップにも、判断基準にもつながる。選手たちも(トップチームを)身近に感じると思うので、トップチームを意識しながらしっかり指導していきたい」と会見を締めくくった。
By サッカーキング編集部
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