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【スカサカ!ライブ】楢﨑正剛氏が語る24年間のプロ生活と自身の今後

 2月22日放送の#92には、スペシャルゲストとして2018シーズン限りで現役を引退した元日本代表GK楢﨑正剛氏が登場。今の心境や名古屋グランパスでのキャリアについて語った。

「常にピッチで戦っていて、(昨シーズンまで)開幕も選手として迎えていたのに、なぜかテレビのスタジオで迎える。新鮮なんですけど慣れないですね」と現在の心境を語った楢﨑氏。引退表明が今年1月8日とやや遅かったことから、番組MCの岩政大樹氏が「けっこう悩まれたのかな、と思うんですけど」と尋ねると、楢﨑氏は「悩んだのは悩んだ」としつつ、このように実情を明かした。

「シーズンが終わる頃にはそっち(引退)に傾いていたのは事実で。だけど、それが僕の本当の気持ちなのかというのも、シーズン中にそういうのが計れていたいたならいいんですけど、なかなかそういうわけにもいかず、時間がかかった感じです」

 そして実際に引退を決断した瞬間については、このようなきっかけがあったという。

「こんな僕でも幸いオファーとかをいただいて。話をしている中で、やっぱり自分の気持ちがグッと来なかったというのが『あ、そういうことなのかな』という決め手になりました。僕の100パーセントのプレーが要求されると思う中で、体の状態やメンタル的なものも含めて、果たして100パーセントでできるのかというところを考慮しなければならなかったし、100パーセントじゃなければ行っても迷惑かけるし、という葛藤というか、心の迷いがありました」

 GKはフィールドプレーヤーに比べて衰えが見えにくいポジションで、長いキャリアを送ることができる傾向がある。楢﨑氏はキャリアを重ねていく中で、衰えを感じる部分はあったのだろうか。

「そういうのがあったら辞めるかな、と思いながらやっていたんですけど、そんなにはなかったですね。ただ、いろいろ体が痛んだりとか、ケアに時間がかかるとか、そういうことがだんだん増えてきたのはあったんで、衰えとは言いたくなかったですけど、歳を重ねたことによるものなのかな、とは思いました」

 もう一人のスタジオゲストで、楢﨑氏とは年代別代表の頃から一緒にプレーしてきたという森岡隆三氏からは「契約更新の時期はどうモチベーションを保ってきたのか、うまくサッカーに向き合えたのか」という質問があり、楢﨑氏は次のように答えた。

「モチベーションは、そんなに心配することはなかった。やっていることは18歳、19歳の頃からずっと変わらないし、やれているという気持ちもあったんで。まだまだ良くなると思ってずっといたから、モチベーションが下がることも、やめると決めるまでは意外となかった。ただ、試合に出続けていて、出なくなったことでちょっとリズムが変わり、そういう大変さはありました」

 楢﨑氏といえば冷静沈着で安定感あふれるプレーぶりが印象的だが、「自分の心の置きどころで意識していたことはあるか」という岩政氏の質問に対し、楢﨑氏はこう語った。

「あまり何かにこだわるとか、何かがなきゃダメというのがなくて、意外にシンプルなんですよ。ただ単にサッカーが好きやし、うまくなりたいとか、GKの練習が面白いとか、そういう気持ちしかなかったです」

 1999年に横浜フリューゲルスから名古屋に移籍し、2010年にはJ1優勝を成し遂げた。この時のことを、楢﨑氏はこのように振り返っている。

「自分が名古屋に入った時は、優勝を狙えるチームに入りたいという気持ちがあった。名古屋はそういう経験はなかったけど、優勝を狙えるぐらいのポテンシャルはあったと思うんで、ホントはもっと早く優勝したかったし、(移籍から優勝まで)10年ぐらいかかっているので、僕的にはけっこうコンプレックスになっていた。だから岩政のことはホントにうらやましかった。鹿島ならではの強さみたいなものを、名古屋でも作り上げていく人間になりたかったなというのはすごくありました」

 そして実際に優勝を成し遂げたことで、楢﨑氏はこのように感じたという。

「このためにサッカーをやっている、というのも大きかったし、こういうチームが優勝するチームなんだっていうのが分かった。元々、それにふさわしくないチームだったのがチャンピオンまで上り詰めるために、クラブが何をしたのかも学べました」

 番組視聴者からは、ツイッターで「楢﨑さんが『こいつにはかなわないな』と思った選手はいましたか?」という質問が寄せられた。楢﨑氏はこのように答えている。

「選手というより、チームとして強い相手にはホントに苦労したので、鹿島が攻めてくるとか、川崎フロンターレに支配されまくってシュートが嵐のように飛んでくるとか、それは辛かったです(笑)」

 そしてサッカー人生を一言で表してもらうと、楢﨑氏は「学」という字をしたためた。

「サッカーで人生を学んできたし、これからも学ぶでしょうし。サッカーだけではなく、いろいろな面について先輩や後輩とのつながりができるのもサッカーのいいところだと思います」

 そして今後については、このように語った。

「クラブ(名古屋)から『スペシャルフェロー』という役職をいただいて。広告塔的な役割もあるんですけど、一方で日本のGKの育成というか、育てていきたい。それが僕にとっての恩返しでもあると思うので、それができるようにこれからまだまだ考えて、勉強しなければならないと思っています」

 毎週金曜日21時から放送されている『スカサカ!ライブ』。次回は3月1日(金)21時スタートの予定で、J1第2節川崎フロンターレ対鹿島アントラーズのレビューやセリエA第26節ナポリ対ユヴェントスのプレビューなどを放送する。

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