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「本当にチームが好きだからこそ」…小笠原満男が語る引退決断の理由

小笠原満男が引退会見を行った

 今季限りでの現役引退を表明した鹿島アントラーズのMF小笠原満男が、28日に記者会見を行った。

 まず、小笠原は引退を決断した理由について「なかなか試合に出る機会が少なくなり、ピッチの上でチームを勝たせることができなくなってきた」ことを挙げた。「まだまだサッカーをやりたい気持ちがあるというのが正直な気持ち」としたうえで、「本当にチームが好きだからこそ、このチームがさらに強くなっていくためには自分が出場するより、若い選手、これからの選手たちにピッチに立ってほしいと思ったのも1つで、やっぱり今後アントラーズが強くなっていくために必要なことだと思ったので、自分は身を引く時が来たかなという思いで決断しました」と小笠原は語っている。

 鹿島で獲得した主要クラブタイトルは17を数える。それでも、「自分の中では良い思い出よりも逆に悔しい思いの方がすごく多くて」と現役生活を振り返った。「自分のせいで負けた試合もたくさんありますし、あと一歩で獲れなかったタイトルも数多くある」からだという。そうした思いもあり、小笠原は「来シーズンいるアントラーズの選手たちには常にタイトルを獲り続けるチームであってほしいし、常に勝利を目指して数多くのタイトルを積み重ねていってほしいなと思います」と後輩たちにエールを送った。

 小笠原に多大な影響を与えたジーコ氏についても話は及んだ。「『このチームは常にタイトルを獲り続けなければいけない』というのを言われ続けて。そのために24時間サッカーのことを考え、練習で100パーセントやり、それを試合に繋げ、勝利を目指せと言われてきたのが一番ここで教わったこと」と“ジーコイズム”について小笠原は話している。そのジーコ氏からは「ここまでやってきたこと、そして最後までそれをやり遂げたことに拍手を送りたい」という言葉を送られたそうで、「すごく嬉しかった」。さらに「アントラーズに恩返しがしたいというのを言ったときにジーコもそうするべきだと言ってくれて、今後はジーコからもいろんなものを学びたいと思っていますし、ジーコがこれまで築き上げてきたものを引き継いで、アントラーズのためにいろんなことをやっていきたい」と伝統の継承を目標に掲げている。

 会見では、引退試合についての質問も飛んだ。小笠原は「個人的に引退試合とかはやりたくなくて(笑)」と本音を明かした。「あまり人前に出て目立つのが嫌なんで。やるんだったら、自分は真剣勝負の試合がしたいんで、個人の思いとしてはそういうものは望んでいないです」。最後まで、“小笠原らしさ”を貫いた。


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