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山本脩斗と内田篤人が「頼れる選手」は? サイドバックについて色々と聞いてみた!

2018.12.15

鹿島アントラーズの両翼にサイドバックについて話を聞いた

 現代サッカーにおいてサイドバックは多くのタスクを抱えるポジションだ。ディフェンスはもちろん、ドリブル突破やクロスなど、全体のバランスを把握しながら攻撃面での貢献も求められる。さらに、サイドを上下動できる運動量も不可欠だ。そんな過酷なポジションを務める選手は、どのようなことを考えてプレーしているのだろうか? 鹿島アントラーズの両翼を支える山本脩斗内田篤人に、気になることを色々と質問してみた。

インタビュー・文=サッカーキング編集部
写真=Jリーグ、ゲッティイメージズ


――お2人は対戦したことはあるんですか?

内田「え? ない。あります?」

山本「いや、多分あるかな。俺がジュビロにいてアントラーズとの試合でこっちに来たときにやってるとは思うんですけど……」

内田「マジっすか!? 何年? いつっすか!?」

山本「篤人は何年までいたっけ?」

内田「2010年」

山本「でしょ? 多分やってるかな……。でも、篤人が出ていたかは覚えてない! アントラーズとやったのは覚えているけど。そのときは俺も試合に出たり出なかったりだったから。でも、『アントラーズ来たなぁ』って。で、試合に出て、勝ったか負けたかも覚えてないですけど……」

――内田選手もそのときの記憶はあんまり?

内田「うん。試合は言われれば思い出すけど、脩斗さんと対戦したかは覚えてない」

山本「調べたらやってると思うけどなぁ」

――山本選手はプロ入りからすぐサイドバックでしたっけ?

山本「1年目の最後の方からです」

――対戦していれば、ポジション的にもマッチアップしている可能性もありますよね?

内田「確かに」

山本「そうですね。調べてみてください(笑)」

はい、インタビュー後に調べてみました。
山本脩斗は2008年ジュビロ磐田に入団し、2014年に鹿島アントラーズへ移籍。内田篤人は2006年に鹿島アントラーズに入団し、2010年途中からシャルケに移籍したため、対戦したのは2008年から2010年まで。その間、両選手の直接対決は……、

≪2008年≫
山本脩斗(vs鹿島)
Jリーグ:2試合とも出場なし
ナビスコ杯:鹿島と対戦せず
天皇杯:鹿島と対戦せず

内田篤人(vs磐田)
Jリーグ:2試合フル出場
ナビスコ杯:磐田と対戦せず
天皇杯:磐田と対戦せず

⇒直接対決なし

≪2009年≫
山本脩斗(vs鹿島)
Jリーグ:1試合フル出場
ナビスコ杯:鹿島と対戦せず
天皇杯:鹿島と対戦せず

内田篤人(vs磐田)
Jリーグ:2試合フル出場
ナビスコ杯:磐田と対戦せず
天皇杯:磐田と対戦せず

⇒直接対決あり!

≪2010年≫
山本脩斗(vs鹿島)
Jリーグ:1試合フル出場
ナビスコ杯:鹿島と対戦せず
天皇杯:鹿島と対戦せず

内田篤人(vs磐田)
Jリーグ:2試合とも出場なし
ナビスコ杯:磐田と対戦せず
天皇杯:磐田と対戦せず
※7月にシャルケへ移籍。

⇒直接対決なし

ということで、2009年にカシマサッカースタジアムで開催されたJ1リーグ第14節で、両選手はともに先発フル出場を果たし、直接対決していた。ちなみに試合は興梠慎三(現・浦和レッズ所属)のゴールで、鹿島が1-0で勝利を収めている。

――お2人は今季からチームメイトになりました。ピッチ上では左右離れたポジションですが、お互いのプレーの印象は?

内田「性格とか出るなぁって思います。……ってか、これさっき(1つ前の取材時)も聞かれたんですよ」

山本「全く同じだね(笑)」

内田「さっきの人たちに聞いといてください(笑)」

――被ってしまいすみませんが、そこを何とか教えてください!

内田「さっきの一緒に聞いててくださいよ!(笑) …何て言ったっけなぁ…? ボールタッチ数も少なくて、シンプルにプレーしてくれるので、チームとしてのボールの動かし方が停滞しない。あとはヘディングも強いし、ディフェンスもしっかりしているので、チームとして守備が落ち着く」

――山本選手から見た内田選手は?

山本「これもさっき答えたんですけど(笑)」

――すみません…。お願いします。

山本「タイミングが良いオーバーラップからクロスの質、守備のときの対人も良い。相手がワンツーをしてきたら目を切ったり、マークを離したりしてしまうこともあるんですけど、そういうこともなくしっかり対応しますね。参考になります」

内田「ちゃんとしてる(笑) さっきと同じ答え」

――ありがとうございます(笑) サイドバックはタスクが多いポジションだと思いますが、『この人の存在がありがたい』という選手はいますか?

内田「遠藤(康)。サイドバックに限らず、あれだけキープしてくれたらチームとして時間ができるし、計算できる。『ヤスなら軽く奪われることはしない』って。長くて10秒くらいは持てるんじゃないですか」

――山本選手はいかがですか?

山本「被らないように別の選手を上げると、(クォン・)スンテですね」

内田「うん、確かに」

山本「セービングが安定してるし、ビッグセーブもしてくれる」

内田「あと、クロスに出てきてキャッチしてくれるのがありがたい!」

山本「うん。サイドバックやセンターバックがボールを渡しても落ち着いて捌けるしね」

――では、サイドバックにとって、最も重要なことは何でしょう?

内田「基本は守備じゃないですか」

山本「そうだね。そこがベースにないとサイドバックにならないと思います」

内田「守備をしないと1年通して使われるか分からない。逆に守備をしてある程度生きれば、パフォーマンスに波があったり、攻撃力がなくても最後は一枚安心すると思う」

――マッチアップして嫌な選手はいますか?

内田「あんまりいないですね」

山本「僕も意識したことはないです。遅いよりは速い選手の方が嫌ですけど」

――試合中に『この選手嫌だな』ということもあまり感じないものですか?

山本「試合中かぁ…」

内田「そんなこと言い出したらみんな嫌ですよ!」

山本「そうだね(笑) 『面倒くさいな』とかありますけど。でも、守備することが仕事なので(笑)」

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