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京都、新指揮官は中田一三氏…初のJクラブ指揮、エンゲルス氏は復帰

2018.12.06

京都の新監督は中田一三氏に決定

 京都サンガF.C.は6日、新監督に中田一三氏が就任することを発表した。また、ゲルト・エンゲルス氏のコーチ就任も併せて発表している。

 中田氏は三重県伊勢市出身の45歳。現役時代は横浜フリューゲルスやアビスパ福岡、大分トリニータなどでプレーし、2004年7月にヴァンフォーレ甲府で現役生活を終えた。その後は指導者に転身。2013年から2017年2月にかけてはFC.ISE-SHIMAで指揮を執り、同年3月からは同クラブの総監督を務めていた。Jクラブの監督就任は自身初となる。就任に当たり、同氏は京都のクラブ公式HPで意気込みを述べた。


「『私に何ができるのだろう?私は何をすればよいのだろう?』京都サンガF.C.の監督の話をいただいてからずっと考えていることです。観る人を感動させ勇気と希望を与えるサッカーの世界において、選手を支える無二の仲間であるクラブと情熱的なサポーターとが激高する姿を見て涙が溢れ出てきました。『人と人とを繋ぎ豊かな気持ちになり、身近で大好きなサッカーの世界で現在起こっている悲しい現実』に触れた瞬間でした」

「私は幼少期からヤンチャで、勝利の為にはなりふり構わないプレーで退場処分を受けることもありました。それは間違った考え方であり自分の弱さだったと今は反省しています。そして私はJリーグ監督経験がありません。しかしアマチュア(育成)の世界はプロの世界の基礎であることを知っています。全てのプロ選手はアマチュア出身であり現在のプロ選手が以前の私の様に、弱さゆえに自らの能力が適正に発揮されていないことに悩み苦しんでいることも知っています」

「私が京都サンガF.C.で伝えられることは、『常に強くあり続けるクラブを創るには、クラブに関わる我々一人ひとりが学び・成長し続けることでのみ叶えられる』。そのあるべき姿勢を私はアマチュアの世界で確かめてきました。『サッカーの力×つながりの力→学び・成長を続ける』ことによって、『京都サンガF.C.を京都やクラブの歴史にふさわしく、魅力的で強いクラブへと創り上げる』。それは関わる全ての人の願いであり、その仲間となり一助となることを私は選択させていただきました。監督として私の全てを捧げることをここに誓い監督就任のあいさつとさせて頂きます」

 一方、61歳のエンゲルス氏は2003年6月以来の京都復帰となる。2000年6月から3年間京都の監督を務めた同氏は、その後浦和レッズのヘッドコーチ・監督、モザンビーク代表監督を歴任。今季はヴィッセル神戸でヘッドコーチを務めていた。古巣復帰が決まり、同氏も京都のクラブ公式HPでコメントを発表している。

「2019シーズンより京都サンガF.C.のコーチに就任するゲルト・エンゲルスです。また京都に戻ってくることが出来て、そして京都の地で新たな挑戦をすることが出来て、とても嬉しいです。ファン・サポーターの皆様、私たちと一緒に強い京都を作りましょう」

 また、エンゲルス氏は神戸のクラブ公式HPにもコメントを寄せ、ファン・サポーターにメッセージを送った。

「サポーター、選手、スタッフの皆さま、2018シーズンはありがとうございました。もっともっと出来たと思いますが、すごく楽しい一年間でした。2019シーズンは、お互いにチャレンジしましょう。Viel Glück!!」

 京都は2018明治安田生命J2リーグで12勝7分け23敗の勝ち点「43」、19位と低迷した。来季は新指揮官と共に、再出発を図る。

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