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J1到達まであと2勝! ロティーナヴェルディが“三つの逆境”乗り越え2回戦へ!

試合終了後にはサポーターとともに歓喜のラインダンス [写真]=金田慎平

 何が起こるか分からないのが一発勝負のプレーオフ。1回戦からその難しさを表すようなゲームとなった。

 勝たなければJ1昇格の夢が潰えてしまう東京ヴェルディは、前半から連動したショートパスとサイドアタックで大宮アルディージャを押し込んでいく。時には最終ラインがハーフウェイラインを超え、フィールドプレーヤー全員が相手陣内でプレーするシーンも見受けられた。しかし、後半に入り59分にまさかのアクシデント。前半から中盤の底でパスを配給し続けていた内田達也が2枚目の警告で退場処分となってしまう。

 アウェイゲーム、引き分けでは敗退という厳しい条件に加え、さらに数的不利という三つの“ディスアドバンテージ”を背負うことになったが、ヴェルディの選手たちは動じなかった。「ピッチ内では『まだまだできるぞ』と話していた」と林陵平が明かしたように、この苦しい状況からもう一段階ギアを上げて攻め込んでいく。

 すると71分、「自分たちの強み(平智広)」だというセットプレーのチャンスを得ると、佐藤優平が蹴ったボールを平が頭で合わせ、待望の先制点を奪う。その後は大宮の猛攻に遭うが、主将・井林章を中心とした集中した守備でシャットアウト。タイムアップのホイッスルが鳴った瞬間、ベンチ前では自然とミゲル・アンヘル・ロティーナ監督を中心に歓喜の輪が出来上がっていた。74分に若狭大志と交代し、ベンチから戦況を見守った林は「サッカー選手としていろいろな経験をしてきましたけど、今日は嬉しくて泣きそうになりました」と話すほど、「大きな勝利」を掴み取った。勝因の一つには“6位としての戦い方”が挙げられる。

[写真]=金田慎平

「0-0の時間が長くなればなるほど、大宮さんにプレッシャーが掛かって、受け身になると思っていた。退場もあってさらに受け身になり、『守れば勝てる』という心理があったと思う(林)」

 殊勲の決勝弾をマークした平も「自分たちが守りに入る時間帯はないし、1点取らないといけないという共通認識がある」と語ったように、“勝たなければ終わり”というプレッシャーを勝利の原動力に変えてみせた。

 次戦の相手は3位の横浜FC。1回戦に続きアウェイゲーム、そして勝利が必須という条件は変わらない。「我々はシーズン中も一つひとつ戦ってきた。相手がどこのチームであろうが、このプレーオフは難しい。ただ、我々はやり方を変えることはない(ロティーナ監督)」。磨き抜かれた“ロティーナスタイル”で次戦も下剋上を狙う。

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