2018.10.18

【インタビュー】14の“好き嫌い”から岩波拓也の素顔を探る

[写真]=野口岳彦
チームとともに闘うレッズ専門誌

 今シーズン浦和レッズに加入し、最終ラインの一角でチームを支える岩波拓也。彼は果たしてどのような人物なのか。サッカーの話はほとんどなし! 14のテーマの“ 好き嫌い ”から、ピッチでは見えない岩波拓也の素顔を探る。(浦和マガジン 2018年9月27日発売号掲載)

インタビュー・文=細江克弥
写真=野口岳彦、浦和レッズ

[テーマ1:サッカー]

 やっぱり、パスサッカーが好きですね。嫌いなサッカーという考え方は、自分の中には特にありません。理想的には自分たちが主導権を握って、パスを回して、しっかりと勝つ。そういうサッカーをやりたいと思います。

[テーマ2:先輩]

 うーん、やっぱり、どんな練習でも手を抜かない。勝っても負けても、考え方や姿勢がブレない先輩はカッコいなと思うし、目標にしたくなります。ヴィッセル神戸時代ならクニさん(北本久仁衛)。試合に負けても誰かのせいにせず、常に自分と向き合っているというか、見つめているというか。僕は小さい頃からヴィッセルが好きで、クニさんはその頃から活躍していた選手です。一緒にプレーするようになってからは「どうしてこの人はこんなに長く第一線でプレーできるんだろう」という目線で見てきて、ブレない強さのようなものを強く感じました。

 レッズでは阿部(勇樹)さんやヒラさん(平川忠亮)ですね。本当に勉強になります。阿部さんは昔に比べれば出場時間が減っているかもしれないけれど、常にチームの先頭に立っているし、そういう立場からチーム全体を見てくれているというか。ああいう姿を見ていると、今までに本当にすごい経験をたくさんしてきたんだなと感じます。どんな状況にも対応できる器の大きさを感じるので。

 苦手な先輩……説明するのがちょっと難しいですけど(笑)、例えば自分が年齢を重ねてそういう立場になったら、何かに左右されてテンションが上下する選手にはなりたくないなと思います。調子が悪いからと言って練習で手を抜いたり、実績があるからと言ってそれに甘えていたり。やっぱり、そういう選手にはなりたくないですよね。今の僕が先輩たちの後ろ姿を見ているように、逆の立場になったら、自分も誰かに見られていると思うので。

[テーマ3:後輩]

 自分より年下の選手と食事に行ったりするのが好きなんですけど、レッズには年下の選手が少ないのでちょっと寂しいですね(笑)。ただ、年下の選手はどんな人でもウェルカムだし、選手としても気になります。自分もちょっと前に経験したような壁にぶつかっている選手を見ると、単純に「頑張れ」と思えるというか。

 苦手だと思う後輩は……今のところいません。今まで仲良くなった後輩は、みんないいやつばかりです。

[テーマ4:人]

 僕自身が静かなタイプじゃないので、一緒にワイワイできる人のほうが“楽”ですね。まあ、サッカー選手は同じタイプの人が多いので、普段から選手と過ごす時間のほうが長い気がします。

[テーマ5:女性]

 どちらかと言えば、しっかりしているというか、意見がはっきりしている人のほうが好きです。「ここに行きたい!」とか(笑)。苦手なタイプは、部屋が汚い人。僕、かなりのキレイ好きなので。

[テーマ6:街]

 やっぱり、海があるところが好きです。ずっと住んでいた神戸は海も山もあって、住む環境としては最高でした。埼玉県には海がないので残念ですけど、まあ、ちょっと行けば海にたどり着けるところではあるのでストレスは感じていません。

 逆に、“大きすぎる街”はあまり住みたいと思いません。東京とか大阪とか。そこには“まあまあ近い”けど、中心部ではなくちょっと外れていて、静かなところが好きです。

[テーマ7:ファッション]

 こだわりが全然ないんですよ。だから「これが好き」、「これが嫌い」という感じではなく、その時の感覚で「いいな」と思ったものを手に取る感じ。人からの影響は受けやすいタイプですけど、手本としている人は特にいません。ネットショッピングはあまりやらないですね。たまに出掛ける時にちょっと多めに購入する感じです。

 派手なファッションは苦手です。シンプルなほうがいいですね。今日もそうですけど。

[テーマ8:漫画/読書]

 実は僕、漫画はほとんど読まないんですよ。理由? 続かないから(笑)。漫画は「面白い!」と思った作品でも2巻くらいで読むこと自体が面倒くさくなってしまって、同じ理由でテレビドラマもほとんど観ません。

 ただ、読書はしますよ。好きなのはノンフィクション。小説はほとんど読まないんですが、実際にあったことが書いてある著名人の本とかをよく読みます。ビジネス書や自己啓発本はたまに。サッカー選手の本も読みますね。僕、なぜか文字を読むのは苦じゃないんですよね。勉強? いや、それはまた別の話です(笑)。

[テーマ9:映画]

 たま〜に映画館に行く程度です。好きなのは〝怖い系〞。読書とは違って、映画の場合はフィクションのほうが好きかな。特に理由はないんですけど、邦画はあまり観ません。

[テーマ10:音楽]

 逆に、音楽は邦楽ばっかり。特定の誰かが好きという感じではなく幅広くいろいろな人の音楽を聴くし、できれば、ちゃんと歌詞の意味を頭に入れたいタイプというか。だから、試合の直前もテンションを上げるようなノリのい曲ではなく、歌詞がグッとくる曲を聴きます。

[テーマ11:食]

 選手なのでいろいろ考えなければならないですけど、やっぱり、肉が好きですね。実は、アレルギーがあって魚は種類を選ばなきゃいけなんです。あとは野菜も苦手です。背が伸びた理由ですか? 僕の場合は食べ物じゃない気がします。子どもの頃から、とにかく寝るのが早かったんですよね。練習がキツかったから、疲れちゃって起きていられなかったという感じなんですけど。

[写真提供]=URAWA REDS

[テーマ12:動物]

 犬が好きです。小さい頃から祖母の家に犬がいて、そういう生活に憧れていたところがあったんです。で、実家にいた頃に自分が「飼いたい」と言って飼うことになって、一人暮らしを始めてからもすぐに犬を飼い始めました。世話をするのは結構大変なんですけど、やっぱり、一人の時に犬がいる生活はいいですよ。

 オスのトイプードルで、名前は「そら」です。性格は最初からめちゃくちゃおとなしくて、2歳になった今も変わりません。ほとんど吠えず、留守番も移動もまったく苦じゃない。かなり時間をかけて探してたんですけど、ウチの犬は完全に一目惚れでした。「この日から引き取れますよ」という最短の日にウチに来て、来た瞬間にベッドにオシッコをしちゃいましたけど(笑)。

 あまり厳しくしつけしているわけじゃないんですけど、オテやオスワリみたいな基本的なことは、たまたまウチに遊びに来た友だちが教えてできるようになりました。家にいる時はいつも一緒です。ベッドで一緒に寝たり、散歩に行ったり。

 人間と違って会話はできないですけど、その分、気持ちを感じ取ったりするのがいいんですよね。楽しい。イライラすることはほとんどありません。むしろ、自分がサッカーでイライラして帰ってきた日は完全に癒やされて、助けられています。いや、ホントに、犬はいいですよ。毎日が楽しいです。

 ちなみに猫は苦手です。

[テーマ13:趣味]

 神戸にいた頃は釣りが好きで、午前の練習が終わってから船で釣りに行くこともよくありました。チームメートにも釣りが好きな人が何人かいたし、知り合いに船を出してくれる人もいたので。ただ、こっちには海がないので…(笑)。

 釣りの醍醐味は、やっぱり釣り上げる瞬間です。いつも大きい魚を狙っていたので、釣り上げた瞬間の重みがすごくて。でも、実はめっちゃ船酔いするんで、船の上で寝たり、吐いたりしないともたないんです。船に乗った瞬間に「帰りたい」と思うこともあったくらい。それでも行ってしまうくらい好きだったんですけど、でもまあ、自分の釣り竿を持つほどではなかったというか。何せ、船酔いしますからね(笑)。秋はいい時期です。やりたいなあ。

 ちなみに、一時期はゴルフも好きでした。ただ、あまりにもヘタで周りとの差に我慢できなくて、持っていたゴルフセットは親戚にあげちゃいました。24歳にして離脱です(笑)。スコア? 120くらいかな。全然うまくならないし、飛ばないし。うまくなりたいという願望はあるんですよ。レッズはみんなうまいみたいなので、こっちに来てから、ゴルフセットを親戚にあげなきゃよかったとちょっと後悔してます。特に、(興梠)慎三さんがうまいんですよね。あの人は何をやっても本当にすごい。リオデジャネイロオリンピックの時にゲームを一緒にやることがあったんですけど、当時は同じようなレベルだったのに、レッズに来てみたら手の届かないレベルに到達していて(笑)。憧れますけど、僕にはできません。

[テーマ14:自分]

 自分の好きなところ…。うーん、やっぱり関西人なので、新しい環境でも溶け込むのに時間がかからないところですかね。それから、一人暮らしをするようになってから気づいたんですけど、キレイ好きであるところは自分でも好きかなと。実家に暮らしていた頃は、汚くしても親が片付けてくれていたので気づかなかったんですよね。ただ、極端なキレイ好きではありません。いつもやっているのは、試合前日がホテル泊なので、ホテルを出る時にちゃんと部屋を片付けてから出ること。初めてやった時の試合で調子が良かったので、それ以来ずっと続けています。ロッカーもキレイにしているので、散らかっている人のロッカーを見ると「何やってんだよ」と思いますね(笑)。

 自分の嫌いなところは、とにかく続かないこと。飽きっぽい。何か新しいことを始めても、一度「なんか違うな」と思ったら、続けるのではなく辞めることを選択するタイプです。その部分については、自分でも変えたいと思っているんですけど。

 自分の性格を自己分析すると、まあまあ負けず嫌いで、まあまあ頑固なのかな。ただ、レッズに来てみたら自分より圧倒的に負けず嫌いで頑固な人がたくさんいるので、譲ってしまう自分もいます。もちろん、小さな勝負にこだわる性格はありつつ、相手を見て決めるというか(笑)。性格的な部分ではなく、好きなものや嫌いなもの、趣味のようなものはどんどん変わってきている気がします。いろいろな人と出会ったり、挑戦できることも増えてきて「楽しい」と感じることがどんどん変わってきている。

 ただ、やっぱり根本的な部分はずっと変わってないですね。18歳になったばかりの頃にプロ契約をして、あっという間に24歳になって、この6年間はほとんど何も変わっていません。憧れというか、こういう選手みたいになりたいという願望はっきりしているので、少しずつ理想の自分に近づければいいなと思います。

URAWA MAGAZINE ISSUE 133 岩波拓也 ――その素顔

[主なコンテンツ]

 今号から『URAWA MAGAZINE』は大幅にリニューアル! これまで以上に選手の人となりに迫った内容で、浦和レッズの魅力をファン・サポーターのみなさんに伝えていきます。
 巻頭では岩波拓也選手を大特集。巻頭インタビューでは岩波選手のオフ・ザ・ピッチの姿に迫ります。さらに、岩波選手の少年時代を知る方々のインタビューも収録。幼い頃の岩波選手の写真にも注目です!
 好評連載「ボクの履歴書」には柴戸海選手が登場。また、OBの鈴木啓太氏がかつてのチームメートについて語る特別インタビューも掲載しています。
“レッズを愛するすべての人に”お届けする『URAWA MAGAZINE』。ぜひご堪能ください。

  • 発売日:2018年9月27日

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