FOLLOW US

【スカサカ!ライブ】再開後のJ1で大激論…優勝争い、残留争いはどうなる?

2018.10.02

「激論~GEKIRON~」のコーナーでは、「再開後のJリーグを語る」と銘打ち、番組MCの岩政大樹(東京ユナイテッドFC)がゲストの都並敏史氏、河治良幸氏とともに、10個のテーマについて語り合った。

 番組がピックアップしたテーマは以下の10個。

①広島一時独走も優勝争い激化
②札幌の躍進
③大物外国人選手の参戦
④名古屋のV字回復
⑤まれに見る大混戦!J1残留争い
⑥神戸監督交代、バルサ化は進む?
⑦J2激戦!注目の昇格争い
⑧夏の補強、成功したのは?
⑨ジーコ、鹿島に戻る
⑩代表を狙う選手たちの活躍

 まずは「広島一時独走も優勝争い激化」というテーマについて。現状ではサンフレッチェ広島と川崎フロンターレに絞られた感のある優勝争いだが、まず広島の戦いぶりについて、都並氏、河治氏はこう語った。

「スタートダッシュに成功して、その戦い方がかなり固定化されてうまくいったんですけど、シーズン終盤になってインテンシティが低くなったところで相手に食われやすくなっています。プランB、プランCがあるというよりは、ある程度、戦い方を継続させていく中で、少し足踏みしている感じですね」(河治氏)

「チームとしての戦い方が整備されています。3バックだったものを4バックに固定させて、守り方も4人のDFがペナルティーエリアの中で近い距離を保ってサイドハーフも帰って来る。プレスも前からかけるけど最終ラインはそれほど上がらないという独特のやり方。それが最初はハマって勝ち切ったけど、分析された時に別のプランがなくて苦しんでいますね」(都並氏)

 また、川崎についてはこのように分析している。

「最初の頃はAFCチャンピオンズリーグ(以下ACL)も絡んでいてなかなかコンディションが整わなかった。個人的には阿部浩之の動きが重かったと思う。今は全開になっていて、他にケガ人もいない。これからラストスパートに入って行けるので、なかなかいい感じがします」(都並氏)

「基本的にはボールを繋ぐチームですけど、ショートカウンターがうまく使えるようになってきた。いかに高い位置で奪って、1本、2本のパスで攻め切るかを、試合の中でうまく作っています。あとは昨シーズン、タイトルを取ったことによって、苦しい中での戦い方ができているのが随所に見えます」(河治氏)

 岩政は両チームの懸念材料として「選手層」を挙げ、「今年は固定されたメンバーで戦っていて、新戦力も含めて期待していた戦力が出てきていないというところがある。そこが後半戦のカギになる気がすします」と分析。

「例えば川崎の齋藤学は阿部などの座を脅かすところまで行っていない。このあたりが後半戦、どれぐらい絡んでくるかが、勢いの面では大事な気がします」と、後半戦に向けてのポイントを挙げた。

「まれに見る大混戦!J1残留争い」では、河治氏がヴィッセル神戸に着目。中位にいる現状を踏まえてこのように語った。

「神戸は残留争いに巻き込まれる可能性もあり得るんですが、ただACLの出場権を得る可能性すらあって、監督交代によってどちらに行くのか全く分からない。一番読めないチームですね」

「夏の補強 成功したのは?」では、河治氏が「目立った補強をしたのは名古屋グランパスなんですけど、渡邉千真選手(←神戸)と小野瀬康介選手(←レノファ山口)を補強したガンバ大阪が意外と成功しています」とコメント。その効果を次のように語った。

「2人がピンポイントにハマっていて、特に渡邉選手は点を取るだけではなく、周囲に取らせる働きもしっかりしていて、先日も起点となって小野瀬選手にうまく追い越させてクロスからファン・ウィジョ選手が得点を奪う形を作っていました。また、ファン・ウィジョ選手もアジア大会で結果を出して乗っていて、それも補強のような感じで、さらにエンジンが掛かって乗っていますよね。守備は宮本恒靖監督がしっかり整備して、前線は補強やファン・ウィジョ選手の活躍で改善された。倉田秋選手や今野泰幸選手も動きがよくなってきたので、だんだんいい形になってきています」

 岩政と都並氏は、J2からJ1に移籍した選手に着目。都並氏は「神戸の古橋亨梧(←FC岐阜)など、今まではいい選手でもなかなかピックアップされないところがあったけど、最近はスカウトの目がすごく行き届くようになった。Jリーグに夢がありますよね」と評価した。岩政は「J2からの移籍が今年は非常に多かった。シーズン中の移籍は、J2のクラブからしたら非常に苦しく、倫理面を考えるといろいろな観点を持たれる方もいると思いますが、選手としてはステップアップの機会が以前と比べて増えてきたと感じました」と、J2からJ1へのステップアップに理解を示した。

「代表を狙う選手たちの活躍」では、岩政が「W杯があって監督が替わったので、選手たちからすれば非常にモチベーションが上がる。Jリーグにも活気が出てきたと思う」と現状の印象を述べると、都並氏は「監督が替わればみんなにチャンスがあるけど、監督の好きなスタイルがあって、それを最初の人選で見なければならない」とした上で、森保一監督の人選を次のように評価した。

「たとえば佐々木翔とか青山敏弘(ともに広島)、浅野拓磨(ハノーファー)は“森保チルドレン”ですけど、守田英正(川崎)と天野純(横浜F・マリノス)が入ったのは、他の選手からすれば『頑張ればチャンスがある』という思いになるんじゃないかな。広島の稲垣祥も素晴らしいプレーをしているし、鹿島アントラーズの鈴木優磨も、少し得点数は少ないけどレベルの高いプレーをしている」

 岩政は「選手はちょっとしたきっかけで変わる。周りの目が変わることで一気に変わる選手はたくさんいる」と語り、さらなる選手の台頭に期待を寄せた。

 ここで番組視聴者から、ツイッターで次のような質問が寄せられた。

「サイバーエージェントの町田買収が報じられていましたが Jクラブを買収する企業は今後増えると思いますか?」(※1日に買収が正式発表)

 岩政は自身の経験も踏まえてこう語った。

「スポーツビジネスの流れが日本の中で変わってきていて、僕も今、東京ユナイテッドFCでプレーしているので、そのあたりはよく分かりますけど、いろいろな企業が目をつけてサッカー界に入って来たいという動きはあるなと。表面化していないものも含めてたくさんあるので、具体的にどうなるかは分からないですが、(サイバーエージェントの事例は)氷山の一角で、どんどん変わっていく時代に入っていく気がします」

 都並氏も「Jリーグは印象がいい。老若男女、みんなが楽しめるものは世界にはあまりないので、企業にとっては素晴らしいビジネスチャンス、お金を出したいコンテンツだと思う」と賛同。河治氏は「地域と一体になる部分を打ち出して好印象を与えた」と、V・ファーレン長崎を買収したジャパネットを評価している。

 毎週金曜日21時から放送されている『スカサカ!ライブ』。次回は10月5日(金)21時からの放送で、キリンチャレンジカップの日本対パナマ戦のプレビューやJ1第29節横浜F・マリノス対北海道コンサドーレ札幌の試合直後レビューなどをお届けする予定。岩政がプロデュースするインタビューコーナー「今まさに聞く」は北海道コンサドーレ札幌・チャナティップ篇の後編を放送する。

By サッカーキング編集部

サッカー総合情報サイト

世界のサッカー情報を配信する国内最高峰のサッカー総合メディア。日本代表をはじめ、Jリーグ、プレミアリーグ、海外日本人選手、高校サッカーなどの国内外の最新ニュース、コラム、選手インタビュー、試合結果速報、ゲーム、ショッピングといったサッカーにまつわるあらゆる情報を提供しています。「X」「Instagram」「YouTube」「TikTok」など、各種SNSサービスも充実したコンテンツを発信中。

SHARE

LATEST ARTICLE最新記事

SOCCERKING VIDEO