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【名古屋vs長崎プレビュー】名古屋は7戦24得点の攻撃力が爆発…残留を目指す長崎は得意の堅守速攻スタイルに回帰か

2018.09.14

風間八宏監督率い名古屋は、現在リーグ戦7連勝だ [写真]=Getty Images

名古屋グランパス 目下リーグ戦7連勝中、勢いが止まらない

【プラス材料】
 史上最強の2位とうたわれた2011年のチーム以来となるリーグ戦7連勝を達成しており、今はまさに「プラス材料の宝庫」と言える状態だ。

 7戦24得点の攻撃陣はまさに爆発的で、うち12得点をジョーが挙げる大活躍ぶり。5戦10得点を記録した8月は当然のごとくリーグの月間MVPに選出され、もはや全チームが恐れるスーパーエースとなった。

 6-1の快勝となった前節の磐田戦では6得点を5人の選手で奪っており、その得点パターンの多彩さも驚異的。守備陣の安定感も試合ごとに増しており、1試合3失点ペースだった前半戦に比べれば、ここ5試合を1失点ペースに抑えていることも勝利を支える重要な要素として心強い。リーグ中断で試合間隔が空いたことも、負傷者の治療に充てられたことを思えばやはりポジティブだ。

【マイナス材料】
 前節の磐田戦の終了間際に負傷したG・シャビエルは、公式のリリースはないものの、左ひざの負傷で1カ月程度の離脱と見込まれている。そのクリエイティビティと前線で起点となるプレー、プレースキッカーとしての質を失うのはチームにとって痛手でしかなく、戦力的にはマイナスに違いない。

 穴埋めは十分にできる戦力が揃ってはいるが、ジョーとのツートップは二人でカウンターを仕留めきってしまう破壊力があっただけに、不在を嘆く場面も出てくるかもしれない。チームにはポジティブな面ばかりが目立つが、このファンタジスタの離脱を問題ないとできるチームは日本には存在しないだろう。

 シャビエル不在の前線がどのような連係を見せるかは、向こう1カ月のチームにおいても大きな課題となる。

文:今井雄一朗

■V.ファーレン長崎 リーグ中断期間をはさみ、攻撃の連動性に復調の兆し

【プラス材料】
 リーグ中断期間中に落ち着いてトレーニングに打ち込んだ結果、8月の連戦の中で低下していた攻撃の連動性が戻りつつある。トレーニングでは鈴木武蔵や澤田崇らを中心とした前線の連携から鋭い攻撃が展開され、8月にコンディションを崩していた黒木聖仁や翁長聖も復調を感じさせる動きを披露。チーム全体の状態は上向いている。

 7月のリーグ戦からポゼッションスタイルへの転換を図っていたが、チームは最も得意とする堅守速攻スタイルで、残り9試合の勝ち点獲得を目指すことをミーティングで確認。チームの方向性があらためて定まったこともプラスに作用しそうだ。リーグ7連勝中の名古屋の油断につけ込むことができてば、勝機もかなり高まってくるはずだ。

【マイナス材料】
 残るリーグ戦を堅守速攻スタイルで戦う方針は固まったが、戦力的・戦術的に大きな上積みはない。

 また5試合続けて複数失点が続いている守備面では、名古屋の攻撃陣を止めるには個の部分で力不足な面はあるが、連携には優れる髙杉亮太ら日本人中心のセットで試合に入るか、個に優れるものの、戦術上の理由で2試合連続先発落ちのヨルディ・バイスを起用するかの難しい判断を迫られることになる。高木琢也監督の采配的に、ディフェンスを試合途中で交代することはほとんどないために、判断次第では試合の結果を大きく左右することになるが、判断ミスから早い時間帯に失点してしまうようなことがあれば、好調な名古屋に一気に押しきられてしまいかねない。

文:totoONE編集部

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