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【G大阪vs川崎プレビュー】G大阪は今野の復帰で浮上のきっかけをつかめるか…リーグ最少失点の川崎は前線の献身性が光る

2018.08.31

川崎は直近5試合で2失点。小林ら前線の選手たちの献身的な守備が堅守を支えている [写真]=Getty Images

ガンバ大阪 宮本監督体制で1勝3分3敗、前節は残留争いの直接対決に敗北

【プラス材料】
 直近の鳥栖戦では、残留を争う相手との対決ということで是が非でも勝ち点3が欲しかったG大阪だが、結果は0-3で完敗。またしても勝ち点を積み上げることはできず降格圏からの脱出に失敗した。これで“宮本ガンバ”の成績は1勝3分3敗。数字が物語るように、相変わらず苦境に立たされているが、そんな中、朗報となったのはけがで戦列を離れていた今野泰幸が先のJ3・YS横浜戦で53分間、プレーし、1ゴールを挙げたこと。

 本人によればプレーしながらも想定内の痛みはあったようだが、大きなリバウンドはなかった様子。またフレッシュな若手選手のプレーに、大きな刺激も得たと言う。そうした収穫をJ1で示せるか。宮本監督は出場の可否について明言を避けたが、時間制限こそあれ復帰の可能性は高いだろう。

【マイナス材料】
 得点が足りないのか、失点が多いのか――。2点を先行しながら逆転負けを喫した名古屋戦や、先行した流れを持ち堪えられずに失点を許した札幌戦、仙台戦を振り返れば“失点”に課題を感じるし、逆に“追加点”のパワー、迫力がなかなか出てこないことが焦りを生んでいる現状を思えば、攻撃にも課題はある。ただ、その攻撃がパワーアップしてこないのは、先行した戦いをあまりに守り切ろうとする意識が働いてのことだと考えれば、やはり守備面の課題を克服することが先決だろう。

 特に、直近の鳥栖戦でも目についた個々の球際、寄せの甘さは、今節対戦する川崎の攻撃力を考えても改善が急務。見方を変えれば個々の意識次第で十分に改善の余地はあるだけに、変化を期待したい。

文:totoONE編集部

川崎フロンターレ 日本代表に選出された小林、大島、車屋の奮起に期待

【プラス材料】
 リーグ前節は無失点勝利。夏場の連戦を支えているのがリーグ最少失点を誇る守備陣の存在だ。リーグ戦直近5試合では2失点。複数失点もなく、安定した試合運びを展開できている。

 ただ後ろの選手たちが口をそろえて評価するのは、前線の選手たちの献身的な守備にある。それも、がむしゃらに前からボールを奪いに行くのではなく、状況を観察しながら圧力をかけていくタイミングの良さだ。「行くときと行かないときの意思が統一されている。これを続けていけば、もっとよくなる」と小林悠も手応えを口にする。

 前節の仙台戦では、中村憲剛による守備のスイッチに登里享平が連動。そのパスカットが決勝弾につながった。チームとして良い守備から良い攻撃を生む流れができている。今節も継続し、効率的な戦いで首位を追走したい。

【マイナス材料】
 前節の決勝弾を挙げた中村は、試合後に反省の言葉も述べている。「欲を言えば、ボールを握った中で点を取りたかった。ただそういう中で点が入らないときでも、勝ち点3を持ってこれたのは自信になる」

 僅差の試合展開でも、慌てずに1点差を勝ち続けている点は評価できる。ただ裏を返せば、追加点を取れていないのは気になるところだ。G大阪は下位に低迷しているが、前線には渡邉千真とアデミウソンといった一発のあるストライカーもいるため、油断は禁物だ。アウェイだが、流れの中からの決定的なチャンスを作り出し追加点を狙っていく積極的な姿勢を見せていきたい。

 鈴木雄斗が左サイドバックに入る可能性があるものの、先発の変更はなさそうだ。日本代表に選出された小林、大島僚太、車屋紳太郎の奮起にも期待したい。

文:いしかわごう

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