1トップ起用の瀬川が移籍後初ゴール…ジョーはJリーグ初ハットで2桁到達／J1第20節

　5日に行われた明治安田生命J1リーグ第20節で活躍した3人の選手を紹介する。

瀬川祐輔

[写真]＝J.LEAGUE

生年月日：1994年2月7日（24歳）
身長・体重：170cm・67kg
出身地：東京都

所属クラブ：柏レイソル
ポジション：FW
背番号：18
利き足：右
経歴：日大二高→明治大→ザスパクサツ群馬→大宮アルディージャ→柏レイソル

第20節：北海道コンサドーレ札幌 1－2 柏レイソル

中断明けから4連敗と苦しむ中、第13節・磐田戦以来3カ月ぶりに先発出場。これまで最前線を務めてきた江坂任がトップ下、代わって瀬川が1トップに入る布陣で札幌戦に臨んだ。互いにシュートまで至る展開で迎えた42分、鎌田次郎の縦パスを伊東純也がワンタッチで裏へボールを送る。抜け出した瀬川がシュートを沈め、チームとして3試合ぶりの得点を挙げた。瀬川が献身的に動き回ることにより、2列目の伊東純也、クリスティアーノ、そして決勝点をマークした江坂が躍動。巻き返しへ、加藤レイソルの新たな形となりそうだ。

ジョー

[写真]＝J.LEAGUE

生年月日：1987年3月20日（31歳）
身長・体重：192cm・97kg
出身地：ブラジル

所属クラブ：名古屋グランパス
ポジション：FW
背番号：7
利き足：左
経歴：コリンチャンス（ブラジル）→CSKAモスクワ（ロシア）→マンチェスター・C（イングランド）→エヴァートン（イングランド）→ガラタサライ（トルコ）→インテルナシオナル（ブラジル）→アトレチコ・ミネイロ（ブラジル）→アル・シャアブ（アラブ首長国連邦）→江蘇蘇寧（中国）→コリンチャンス（ブラジル）→名古屋グランパス

第20節：名古屋グランパス 3－2 ガンバ大阪

G大阪に2点を先行される厳しい展開も、世界屈指のストライカーがこの状況を一変させた。まずは61分、自らが獲得したPKを決めると、続く79分には前田直輝のクロスを押し込んで試合を振り出しに戻す。そして迎えた84分、こぼれ球を拾うと利き足ではない右足でシュートを突き刺し、ついに逆転に成功。前節まで16試合勝利なしと苦しんだ名古屋だが、これで今季2度目の連勝を達成した。ジョーは移籍後初のハットトリック、そして今節の3得点でついに2桁に到達。Jリーグ挑戦1年目、さらにチームが最下位に沈む中での2桁得点は“真の点取り屋”と呼ぶにふさわしい。

小林悠

[写真]＝J.LEAGUE

生年月日：1987年9月23日（30歳）
身長・体重：177cm・73kg
出身地：東京都

所属クラブ：川崎フロンターレ
ポジション：FW
背番号：11
利き足：右
経歴：町田JFC→町田JFCJrユース→麻布大附属渕野辺高→拓殖大→川崎フロンターレ

第20節：川崎フロンターレ 2－0 横浜F・マリノス

「自分の得点でチームを勝たせる」。口癖のようにそう話す頼れる主将が横浜FMとの“神奈川ダービー”で勝負を決めた。まずは34分、川崎らしいパスワークから家長昭博のクロスを押し込んで先制点をマーク。さらに71分には中村憲剛の縦パスを完璧なトラップで止めると、反転からゴールネットを揺らした。今季初の1試合2得点で川崎がダービーを制し、2試合ぶりに勝ち点3を獲得。見事チームを勝たせてみせた。