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佐藤寿人が語る「18 チーム目からの巻き返し」

 昨シーズン、初めてのJ2の舞台を経験した名古屋グランパスは、佐藤寿人のキャプテンシーにも引っ張られ、1年でのJ1昇格を決めた。しかし、今シーズン、開幕3試合を2勝1分と好スタートを切ったものの、その後、ワールドカップ中断までに、白星を挙げることができず、18位と低迷している。7月18日から再開するJ1を前に、キャプテンの佐藤寿人に話を聞いた。

クラブが良くなることに対してできること

 佐藤は12シーズンを過ごしたサンフレッチェ広島から、昨シーズン名古屋グランパスに移籍した。長年親しんだ広島というクラブだからこそできたことや地方クラブという特性もあったが、佐藤は、名古屋でもチームのために考え、行動している。「年を重ねるにつれて、クラブが良くなることに対して、一選手として何ができるかを考えています。グランパスには苦しいときに入って、まだ道半ばにいます。広島ではできたことが、まだ二年目の名古屋ではできないこともありますから、もう少しいろんなことをやれればな、と思います」

 2016年シーズンまで、名古屋グランパスでは、マイクを持ってサポーターを前に選手がパフォーマンスを行うことはあまり行われてはこなかった。2017年、佐藤がそれを変えることになる。広島では、サンフレッチェ劇場といわれるパフォーマンスで、サポーターと勝利を分かち合うことが恒例になっていたことが背景にある。

「広島では、僕が率先してやる必要もなかったのですが、名古屋ではそういうことをしないといけないと思いました。ファンとの交流というか、やはり僕たちを応援してくれるファンやサポーター、パートナー企業やその背景にいる家族、そういうたくさんの人たちがいて、はじめて成り立つのがJリーグです。名古屋と広島は、街やクラブの規模が違うので、比較はできないのですが、それでも、良いクラブになって欲しいと思っています。もちろん、そういうことは、僕だけじゃなくって、特に楢さん(楢崎正剛)は誰よりも強く思っているんじゃないかと思います」と、プロチームとして、プロ選手としての在り方を語ってくれた。

若手選手の成長に

 2年目の今年もキャプテンを務めるが、若手選手の成長も気がかかる。広島でもキャプテンとして、若手選手とコミュニケーションを図り、練習後にもトレーニングを重ねることで、チーム力の底上げに繋げてきた。「FWと関係性が強いポジションの選手だと、トレーニングもしやすいですし、同じポジションであれば、いろんなことを伝えられますから、もっともっと若手との時間をつくっていきたいです。広島では、若い選手と一緒にトレーニングすることで、僕自身も成長できましたし、若手が、3年後、5年後、クラブの主力、顔になっていくために、一緒に結果を出しながらやっていきたいです」

 名古屋グランパスで、J1で100試合の出場経験があるのは、佐藤のほか、GK楢崎正剛、MFでは小林裕紀と長谷川アーリアジャスール、そしてFW玉田圭司と合計5名しかいない。「特に今いる若い選手は、J1での実績がほぼないですが、これから経験していく選手で、いろんな経験をすることが大事になります。今シーズンは苦しいですが、そういう状況もサッカーの一部なので、それをしっかり受け止めて、やり続けることが財産になると思います」

 個人の成長と同じく、チームとしてもどう伸びていけるのか、が今シーズンの課題である。「今年、J1に戻ってきて、クラブとしても成長していかないと。一回降格して、苦しい思いをしているので、“J2に戻っちゃいけないんだ”ということを強く意識してプレーしていきたいです。ただ、今シーズンは、プレーオフを経ての昇格ですので、18番目のスタート。これから、どれだけ追い上げられるか。まだまだ足りないですし、僕自身も怪我を治して、ワールドカップの中断明けから、チームに貢献したい。チームが苦しいときに、いろんな言葉をかけて、上手く若手選手の力も引き上げていきたいですね」と7月18日から再開するリーグ戦に目を向けた。

足元を支えるスパイク

 DFの裏へ抜け出す鋭い動き出しや、前線でのハードワークを繰り返す佐藤寿人を支えているのが、2003年から着用する「ヒュンメル」のスパイクだ。現在着用するモデルは、日本人に合わせたフィット感やクッション性に加え、軽量化を実現した『VORART(ヴォラート)』である。

「ヴォラートは、特にグリップが気に入っています。アッパーは、ボールタッチの部分はカンガルーレザーでフィット感が良く、革が伸びてしまわないように人工皮革を合わせているので、使い込んでも、耐久性と肌感覚が両立している感じです」と語る。

「名古屋ではエクイップの方がスパイクを管理してくれるので、自分で手入れすることはなくなりました。紐を全部外してケアするなど、なかなかできなかったこともしてくれて、一足のもちも良くなりましたね」と話す佐藤は、練習用に3足、試合用に3足のスパイクを使っている。「どれを履いても同じコンディションにしていて、雨の日や汗をかく夏場には、試合でも後半に履き代えたりしています」

 今シーズンは怪我の影響もあり、出場時間が限られるが、名古屋グランパスが後半戦で浮上していくためには、やはりゴールである。キャプテンとしてチームをまとめ、若手の成長を促すことはもちろんだが、佐藤には、ストライカーとしてゴールが期待される。

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