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【湘南vs磐田プレビュー】湘南はホームでの磐田戦で7勝4分4敗と勝ち越し…磐田は名波監督が中村のベンチ入りを検討

2018.05.18

負傷により戦列を離れていた磐田のMF中村俊輔は、15日の練習から部分的に合流している [写真]=J.LEAGUE

湘南ベルマーレ リーグ戦直近3試合は複数失点で3連敗

【プラス材料】
 先日行われたルヴァン杯グループステージ最終節、湘南は長崎に2-0と快勝し、プレーオフステージ進出を決めた。これにより、湘南としては初めてとなる決勝トーナメント進出の可能性をつないだ。

 結果はもとより、試合の内容もまた貴い。走力をベースに立ち上がりから球際で譲らず、攻守に先手を取った。前半のうちに2点を先取したことも大きい。相手に決定機を作られた場面こそあったものの、90分をとおしてゲームの主導権を握った。開幕から戦列を離れていたMF藤田征也の復帰も心強い。


 リーグ戦の出場機会が少ないメンバーもいたなかで、走力や球際といった、チームとして大切にしている根幹を表現したその戦いに哲学の浸透度が窺える。今節に向け、スタンドから試合を見つめた仲間も十分、刺激を受けたに違いない。

【マイナス材料】
 リーグ第12節・柏戦に1-2で敗れて以降、続く仙台戦は1-3、前節の清水戦は2-4と、湘南は複数失点を続け、目下3連敗を喫している。とりわけ仙台戦と清水戦では、それぞれ2本のPKを相手に与えた。タイトな球際は選手一人ひとりの責任感の表れであり、湘南の長所であるが、表裏一体に浮かぶ課題についてはチームとして見つめ直している。

 また清水戦ではFWイ・ジョンヒョプが試合中に負傷交代した。開幕から先発を続けてきたストライカーの離脱がどのように作用するか。ルヴァン杯が証明しているように、誰が出ても変わらぬチームとしての総合力が問われよう。

 磐田との通算対戦成績は10勝5分15敗と湘南が負け越している。かたやホームでは7勝4分4敗と湘南に軍配が上がるが、果たして今節はどうか。

文:隈元大吾

ジュビロ磐田 湘南戦は2013年4月を最後に勝ちなし

【プラス材料】
 左ヒラメ筋肉離れで離脱していたMF中村俊輔は15日の練習から部分的に合流した。先発復帰は厳しそうだが、名波浩監督は今節、中村のベンチ入りを検討している。出場すれば6試合ぶりとなる中村は、4月1日の浦和戦でも途中出場して流れを引き寄せ、逆転勝ちに貢献しているだけに、頼もしい存在となりそうだ。

 16日のルヴァン杯・甲府戦で勝ち、8年ぶりのグループステージ突破を成し遂げた。厳しい試合だったが、プレーオフステージ進出でチームのムードは高まっている。15連戦最後の試合。名波監督は最近、試合ごとにテーマを掲げ、疲労を蓄積させている選手のモチベーションを上げているが、湘南戦は「勝って気持ちよく中断期間を過ごそう」。今季のチームの目標であるトップ5(5位以内)のラインを初めて超えて、20日からの4連休を過ごしたい。

【マイナス材料】
 前節・神戸戦はGKカミンスキーが試合当日に腰痛を訴え、ベンチ入りを含めた18人すべて日本人で戦ったが、7試合ぶりに完封負けとなった。DFギレルメは試合中の暴力行為により、15日に契約を解除することが発表された。MFアダイウトン、MFムサエフはけがで長期離脱中。カミンスキーは今節、復帰予定だが、フィールドプレーヤーの助っ人が不在の中、攻撃でどこまで迫力を出すことができるか。

 湘南には2013年4月の対戦で勝って以来、J1とJ2のリーグ戦で5戦勝っていない。ターンオーバー制を導入してきたルヴァン杯だが、16日の甲府戦はDF森下俊らがけがで出場できなかったため、DF高橋祥平がフル出場した。無失点に抑え、プレーオフ進出に貢献したが、アウェイだったこともあり、疲労回復が気がかりだ。

文:totoONE編集部

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