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東京V、フランス2部チームと業務提携…選手育成などのノウハウ共有へ

2018.05.16

 東京ヴェルディは16日、フランスのリーグ・ドゥ(2部)に所属するACアジャクシオと業務提携を締結したことを発表した。

 両チームは、アカデミーでの選手育成や女子チーム強化の情報共有など、様々な取り組みのを実施できる環境が整っていることを認識し、スポーツ面、経済面、文化面の3つの分野で業務提携を締結したという。


 東京ヴェルディの代表取締役社長を務める羽生英之氏はクラブ公式サイトを通じコメントを残した。

「今回、お話をいただいたACアジャクシオとは、いくつかの共通点があります。まず、お互いに両国内で長い歴史を持つ古豪と呼ばれるクラブであるということ。そして、2部リーグから昇格し、復権を目標に戦っていることです」

「ルチアーニ会長とお会いした時に、我々が置かれている状況と彼らが置かれている状況が非常に似ており、その中で様々な取り組みをしながらクラブ運営をされていることに非常に共感しました」

「また、将来のビジョンについても同じ方向性を持っており、今後一緒に歩んでいく意義を強く感じました。選手の育成、女子サッカーの強化普及などお互いが持つノウハウを共有しつつ、将来的にはトップレベルの強化でも協働したいと考えています」

「また競技面はもちろんですが、我々にとってはフランスという新たな商圏、ACアジャクシオにとっても日本という新たな商圏に進出することで、スポンサーを獲得するなどビジネスの面でもともにプロジェクトを進めていけるパートナーとして歩んでいきたいと思います」

 また、ACアジャクシオの会長であるレオン・ルチアーニ氏は次のように述べている。

「我々の目標は、新しい世界へと視野を広げ、日本の文化を取り入れる事によってそれぞれの価値を更に高めることです。日本は海を隔てた遥か遠くにある国ですが、その一方で、コルシカ島と同じく、島国という特徴があります。この点からも互いに親近感が生まれました」

「私はつい最近東京を訪れた際に、東京ヴェルディの拠点である東京と、同クラブを代表する幾つかの施設を見学する機会を得ました。その際、東京ヴェルディが強固な組織を持つクラブであり、更には、我々のクラブとの共通点が幾つもある事を知りました」

東京ヴェルディは長い歴史を持つ東京のクラブで、もう一つのクラブと競っています。一方我々の拠点であるアジャクシオにも、我々以外に二つのプロのクラブがあります。東京で受けた温かいおもてなしと共に、互いの真摯な姿勢、我々のパートナーシップが掲げる目標は、私の心に深く刻まれました」

「我々はこのパートナーシップを、スポーツ面、経済面、文化面という3つの主要な軸をベースとして発展させていく計画です」

 ACアジャクシオは1910年に創設され、フランスの中でも歴史が古いクラブの1つ。1966-19967シーズン、2001-20002シーズンにはリーグ・ドゥで優勝を果たしており、リーグ・アンに昇格していたが、2013-2014シーズンにリーグ・ドゥ降格。今シーズンはリーグ3位に食い込み、現在はリーグ・アン昇格プレーオフに進出中だ。

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