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【大会レポート】熱戦続出のeJリーグ決勝ラウンドを振り返る

Jリーグの村井満チェアマンから優勝杯を受け取る“かーる選手” [写真]=野口岳彦

 4日、「明治安田生命 eJ.LEAGUE」(以下、「eJリーグ」)決勝ラウンドがJFAハウスのヴァーチャルスタジアムで行われた。

 決勝ラウンドでしのぎを削ったのは、J1推薦枠として出場した5選手と、オンライン予選・敗者復活ラウンドを通過した10選手の計15名。それぞれがJ1クラブのユニフォームを身にまとい、「負けたら終わり」のトーナメント戦を戦った。

 1回戦、準々決勝を勝ち抜いてベスト4に駒を進めたのは、あつや選手(横浜FM)、アヤックス ボブ選手(鳥栖)、ナスリ選手(川崎F)、かーる選手(浦和)の4名。なかでも、準々決勝でよしだ選手(柏)を5ー0と一蹴したアヤックス ボブ選手と、2戦で10ゴールを挙げたナスリ選手という爆発的な攻撃力を誇る2選手に注目が集まった。

大会最年少となったナスリ選手は18歳。圧倒的な攻撃力を生かした“攻め勝つ”スタイルで大会を盛り上げた [写真]=野口岳彦

 しかし、続く準決勝でアヤックス ボブ選手が5ー1と危なげなく勝利を飾って決勝進出を決めた一方、ナスリ選手が決勝の舞台に立つことはなかった。ナスリ選手の攻撃を封じて2ー1の勝利を飾ったのは、堅守をベースにした冷静な試合運びで勝ち上がってきたかーる選手だ。

 最強の“矛”と“盾”の戦いとなった決勝戦、最初の決定機を迎えたのはアヤックス ボブ選手。開始6分、巧みなパス回しでボールを支配してペナルティエリアに侵入すると、相手DFのファウルを誘う。PKという千載一遇のチャンスを迎えるも、放ったシュートはゴール左に逸れて先制とはならなかった。すると、主導権は徐々にかーる選手に移っていく。

鳥栖の推薦枠で出場したアヤックス ボブ選手。決勝戦のPK失敗が悔やまれる [写真]=野口岳彦

 自陣から丁寧にボールをつないで相手陣内に侵入したかーる選手は25分、ペナルティエリア内でシュートを放つ。一度は相手GKに阻まれるも、こぼれ球を押し込んで待望の先制点を挙げる。リードを奪って余裕の出たかーる選手はさらに攻勢を強め、41分に追加点を挙げて2ー0で前半を終えた。試合後、「引いているだけじゃボブ選手は止められないので、(前に)行くところは行かないとという意識を持ってプレイした」と語ったとおり、後半も積極的な守備でアヤックス ボブ選手の攻撃を凌ぎ、そのまま試合終了。かーる選手が“eJリーグ初代王者”に輝き、世界大会『FIFA eWorld Cup』の予選に位置づけられる『Global Series Playoffs』への出場権を手にした。

“eJリーグ初代王者”の称号を得たかーる選手は、6月に“世界”へと挑む [写真]=野口岳彦

「記念すべき第1回大会で優勝できて、とてもうれしいです。『FIFA』はヨーロッパやアメリカ、アジアならサウジアラビアで人気なゲーム。日本国内で『FIFA』の大会はあまりなかったので、こうしてJリーグとFIFAが連携して開催された大会で、浦和レッズの代表として戦えて誇りに思います。これまで『FIFA』の世界大会では決勝トーナメント初戦敗退が最高の成績なので、その成績を上回れるように頑張りたいと思います」

 かーる選手が優勝の喜びを語ると、Jリーグの村井満チェアマンも大会への手応えを口にした。

「インターネットのプラットフォームを通じて、非常に多くの方に視聴していただいたと聞いています。実際、私もサッカーの醍醐味、臨場感や迫力が満載のプレーを見ることができました。これを機会に実際のサッカーに関心を持ってくださる方が増えたらいいなと思います。(アヤックス)ボブ選手は、もともとアヤックスユースのGKだったと聞いていますが、実際のプレーヤーがeスポーツにというように、相互の行き来が増えてくるような予感を感じた大会でした。改善の余地はあるかと思いますが、一歩一歩やっていきたいと思います」

 今年6月に行われる『Global Series Playoffs』には全128選手が参加し、勝ち上がった32選手が『FIFA eWorld Cup 2018 Grand Final』へと進出する。

 

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