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【柏vs磐田プレビュー】柏は2戦連発のクリスティアーノが好調…磐田はアウェイ戦への苦手意識を払拭

2018.05.04

FWクリスティアーノはリーグ前節の湘南戦で2試合連続得点。調子は上向きだ [写真]=J.LEAGUE

柏レイソル 前節今季初スタメンの手塚が好プレーを披露

【プラス材料】
 リーグ前節・湘南戦では非常に良い試合の入りをし、その良いリズムの流れから右サイドを崩して先制点を挙げた。FWクリスティアーノ、MF江坂任がそれぞれ1得点ずつを決め、FW伊東純也が1アシストと、攻撃陣が揃って仕事をしてつかんだ勝利だった。また、ここまで得点数が伸びていなかったクリスティアーノが2試合連続で得点を決め、徐々にエンジンがかかり始めている点は大きい。

 そしてさらに大きな収穫は、昨年8月の大けがから復帰したMF手塚康平が、湘南戦では今季初スタメンで出場したことである。「9カ月ぶりのスタメンだったわりには良いプレーをしてくれた」と下平隆宏監督もお墨付きを与えたように、左足から放たれる長短のパスで柏のビルドアップをテンポアップさせた。


【マイナス材料】
 2-1で勝利したとはいえ、決定機の数を考えれば、湘南戦では3点目、4点目が決まってもおかしくはなかった。柏が抱える“決定力不足”という課題は改善されたとは言い難く、後半に湘南の攻勢を浴び、1点差に詰め寄られたのも、前半のビッグチャンスを仕留められなかったことが原因だった。

 湘南戦の失点も、清水戦に続き守備の軽率なミスから喫したものだ。攻撃陣が点差を広げられないならば、守備陣が耐えきる力強さがほしいところだが、その点においてもまだ集中力の欠如や、甘い部分は残る。

 そしてハイプレスのスイッチを入れる重要な役割を担うMF中川寛斗が、湘南戦の前半で負傷交代。磐田戦の出場は微妙なため、彼を欠いた場合は、いかにしてハイプレスのスイッチを入れるかが求められる。

文:鈴木潤

ジュビロ磐田 攻守に存在感を示す山本は温存の見通し

【プラス材料】
 アウェイは開幕から3試合でゴールを奪えず、1分2敗と序盤は苦戦したが、最近2試合は連勝している。4月21日の仙台戦、前節2日の横浜FM戦はともに3得点を挙げるなど、敵地の苦手意識を払拭した。

 MF山田大記が横浜FM戦で今季初アシストした。「10試合以上戦って、得点もアシストもないのは悔しいこと」と話していた山田だが、これを足がかりにして決定的な仕事を量産することが期待される。

 MF田口泰士がチームの核になっている。最近3試合で3得点。ボール奪取や、長い距離を走ってゴール前での厚みのある攻撃を実現させるなど、名波浩監督が求めてきた磐田のボランチ像を習得。「磐田の取扱説明書を完全にマスターした」と話す指揮官から全幅の信頼を寄せられている。

【マイナス材料】
 DFギレルメが2日の横浜FM戦で、相手選手とスタッフに危害を加えた一件は、苦手の相手を撃破した一戦に水を差した。左サイドの推進力が激減することも痛手だが、なにより6位に浮上して勢いに乗ってきたチームのムードを壊してしまった。

 攻守で存在感を示していたMF山本康裕は今節、温存される見通し。昨年4月に右ひざ前十字靱帯と半月板を手術した影響で、酷使はできないとの判断。攻守のつなぎ役として欠かせない存在で、山本が先発した今季リーグ戦は3勝1分と負けなし。代役が山本同様に気の利いたプレーができるか。左ヒラメ筋肉離れで離脱しているMF中村俊輔は今節も欠場する。

 ナイターで行われた横浜FM戦後はバスで磐田に戻ったが、渋滞に巻き込まれ到着が遅れた。4日も柏への遠征が控え、どこまで疲労を回復できるか。

文:totoONE編集部

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