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急きょGK起用の奈良、20分無失点も悔しさ「10人になってからのほうが…」

人生で初めてGKを務めた奈良。残り20分を無失点で乗り切った [写真]=清原茂樹

 ゴールキーパーに指名されたのはDF奈良竜樹だった。2日に行われた明治安田生命J1リーグ第12節、浦和レッズをホームに迎えた川崎フロンターレは70分にGKチョン・ソンリョンが一発退場の判定を受け、10人での戦いを強いられることになった。

 2点差を追いかける状況、そして残っている交代枠はゼロ。控えGKを投入することはできず、フィールドプレーヤーの誰かがGKを務めるしかなかった。

 奈良は左手、右手の順にゆっくりとキーパーグローブをつけると、気迫がこもった表情でゴールマウスに立った。直後のFKでは直接ゴールを狙われたが、両手でしっかりとセーブ。その後もMF長澤和輝が至近距離から放ったシュートを止めてみせた。

 試合後は多くの取材者が人生初キーパーの感想を求めたが、奈良は「キーパーのことはよく分からないので。どういう心境だったかもうまく説明できないし、どういうプレッシャーだったかも覚えていない。その(退場する)前までのところに目を向けないといけない」と冷静に振り返る。

「(無失点は)ピッチにいた僕以外の選手の頑張りがあったから。僕が何かをしたシーンはなかったし、10人になっても勝負を捨てない姿勢で、最後まで何かが起きるのではないかという雰囲気があった。あそこでチームとして下を向くのではなくて、前を向き続けたことは次につながると思う」

谷口彰悟

至近距離からのシュートを止めた奈良(右)。谷口(左)も体を張り続けた [写真]=清原茂樹

 奈良の言うとおり、捨て身で行くしかなくなったラスト20分の攻撃は勢いを増した。だからこそ悔しさがこみ上げる。「10人になってからのほうが攻撃に怖さがあった。ホームなので、そこはホイッスルと同時に全員がスイッチを入れてやらないといけなかった」。最終ラインで体を張り続けたDF谷口彰悟もそれに同調する。「10人になっても押し込んで攻撃する時間を長くできた。できれば、それを初めからやりたかった。監督も『立ち上がりから行こう』と強く言っていたんですけど、なかなか体現できずにこういう展開になってしまったのは、非常に悔しいです」。奈良が急きょGKを務めるというアクシデントで気付かされた10人でできるなら“もっとできるはず”という気持ちを、5日のFC東京戦にぶつけるだけだ。

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