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【ライターコラムfromC大阪】清武弘嗣、ついに先発復帰 熱き思いと責任感を胸にW杯視野に

仙台戦では2得点を挙げた清武 ©J.LEAGUE

 J1第10節のベガルタ仙台戦。ついにこの男が先発復帰を果たした。今季から桜の背番号10を背負う清武弘嗣だ。

 C大阪にとっては、その前の大阪ダービーで喫した敗戦を払拭したいこの試合、序盤は両サイドの幅を広く取って攻めてくる仙台に後手を踏み、CKから先制点も許した。先制後は、[5-4-1]で守りを固めてきた相手に対して、C大阪がどう打開していくか。反発力が問われたが、その中心にいたのが清武だった。前半44分には清武のCKのこぼれ球を山口蛍がミドルシュート。ロシア・ワールドカップ アジア最終予選、ホームでのイラク戦での劇的な決勝点を彷彿させる一撃だったが、ここは惜しくもクロスバーを直撃した。

 前半終盤の良い流れを得点という形で結実したのが後半だった。「キヨくんは、なんせ頭がいいので。動きの部分で、相手の中途半端なポジションを突くのがうまい」とチームメートの杉本健勇も話すように、サイドから中に入った清武は、仙台の3バックの右、右ウイングバック、右ボランチの真ん中あたりにポジションを取り、相手にとってマークが付き辛いポジショニングで、“誰が捕まえるのか”といった部分を曖昧にする。

 51分、丸橋祐介のフィードを収めた清武は、近づいてきた杉本にパスをはたくと斜め前方へ加速。一度はドリブル突破を試みた杉本だが、抜き切れず、清武へのパスに切り替えると、ボールを受けた清武は、複数のDFに囲まれながらもドリブルで切れ込むと、落ち着いてシュートコースを見極め、ネットを揺らした。まさに、組織的に守る仙台の守備網を切り裂いた一撃となった。9分後には、山口蛍のミドルシュートの跳ね返りをFWばりの嗅覚で詰めて勝ち越しゴール。自身の先発復帰を2得点という結果で示し、華々しい“清武ショー”を完結させた。

清武弘嗣

©J.LEAGUE

 公式戦に復帰した第7節・川崎フロンターレ戦後には、監督交代という激震が走った日本代表について問われると、集まった多くの報道陣の前で、清武は激白。「今回、こういう形になって残念な気持ちもありますけど、これを覆すには日本代表が結果を出さないといけない。チーム作りも短期間で行われるので、選手一人ひとりの意識もこれまで以上に高めないといけない。ブラジルW杯のような結果は繰り返したくない。自分自身、ロシアW杯のピッチに立ちたい気持ちはあるけど、今回、こういうことが起こったことは、日本サッカー界全体が受けとめないといけない。自分が選ばれようが、選ばれまいが、23人に選ばれた選手は絶対に結果を出さないといけない。そういう気持ちを持たないと、これからの日本サッカーは発展しない」と熱い思いを吐露し、惨敗した前回大会を経験した選手としての責任感の強さを感じさせた。

 鹿島アントラーズがAFCチャンピオンズリーグ グループステージを突破した関係で、第14節は試合がないC大阪としては、W杯の予備登録35人の締め切りとなる14日まで、残された試合はあと2戦。2日のJ1第12節・名古屋グランパス戦と、5日のJ1第13節、V・ファーレン長崎だ。アウェイ連戦となる今節の名古屋戦は先発を回避する可能性もあるが、いずれにしても、この2試合で清武がどのようなパフォーマンスを見せるか。C大阪サポーターならずとも、大きな注目となる。

文=小田尚史

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