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【長崎vs浦和プレビュー】長崎は公式戦2試合連続で複数得点を奪取…浦和はルヴァン杯の大勝をリーグ戦につなげられるか

2018.03.09

ルヴァン杯名古屋戦で、浦和FW興梠慎三が2ゴール。今節の出場にも意欲を示した [写真]=J.LEAGUE

■V・ファーレン長崎 すべての公式戦で得点を記録、前線からの守備も機能

【プラス材料】
 リーグ前節の鳥栖戦に出場したメンバーの大半は、7日のルヴァン杯を欠場して長崎に居残り、コンディショニングと浦和戦への準備に集中した。

 ここまでの公式戦すべてで得点できており、攻撃に関してはある程度の期待が持てる。前からの積極的なプレスがチームに浸透している点も強みで、浦和が1-2で敗れたリーグ前節の広島戦で見せたように、ボールのつなぎを重視するあまり後ろに下げてしまうシーンが多くなれば、前でボールを奪って攻撃につなげていくことも可能だ。


 MF碓井鉄平とMF島田譲が務めるボランチはバランスが良く、どちらも縦にパスを出すことができる。2列目に入るFW鈴木武蔵とFW澤田崇のスピードも生きてくるはずだ。

【マイナス材料】
 前節、そしてルヴァン杯ではいずれも前半に2-0とリードしながら、後半にペースを奪われ同点とされている。

 追いつかれた2試合が示すように、チームとしてリードされた時の戦い方が確立されていない点と、押し込まれた時の対処は課題だ。チーム内に途中出場からゲームの流れを変えられるような選手が見当たらず、一度押し込まれてしまうと、相手の自滅や攻め疲れがでないと流れを押し返せない。

 また、J1のプレッシャーやスピードになれていないためか、後半に入ると運動量の落ち方が顕著で、一対一の勝負で後手に回ってしまっている。後半失速の原因に対して即効性のある効果的な対策は現状見つかっておらず、個・選手層ともに上回る浦和が相手では、分が悪い戦いとなる可能性が高い。

文:totoONE編集部

浦和レッズ ルヴァン杯で挙げた今季公式戦初勝利がチームに勢いをもたらすか

【プラス材料】
 7日に行われたルヴァン杯の名古屋戦で今季の公式戦初勝利を挙げ、肩の荷を一つ降ろすことができた。特にエースのFW興梠慎三に2ゴールが生まれたことは大きい。興梠は4点をリードした前半36分で交代したが「次も、もちろん出ます」と欠場の心配がないことを明言した。

 名古屋戦では、ユースから昇格したDF荻原拓也が2ゴールの鮮烈デビューを飾っている。フル出場を果たしたFW李忠成も「90分プレーできたことで、コンディションはもっと上がっていく」と好感触の様子。途中出場でチームの勢いを増す選手たちの期待も見込める。

 また、リーグ前節の広島戦を直前に出場回避としたMF柏木陽介も、試合2日前のトレーニングでは精力的な動きを見せて「自分としては残り3連戦をやりたいと思っている」と話しただけに、長崎戦での復帰が濃厚だ。

【マイナス材料】
 クラブの歴史を考えれば、長い連敗のストップや初勝利といった話題性の高い勝利を献上する悪癖を持つ。相手がクラブ史上初のJ1勝利を狙う長崎が相手なだけに、実力差に関係なく不安要素は消えない。

 実際、柏木は長崎について「相手は怖いものがないと思う。プレッシャーに激しく来るだろうけど、引いた時はしっかりとブロックを作ってくる。やりづらい試合になることを一人ひとりがわきまえてプレーしないといけない」と警戒を怠らない。

 また、浦和はボール保持率を高めるほどカウンターを受ける危険性が増す。長崎のFW鈴木武蔵と世代別代表で共闘してきたDF遠藤航は「彼は貪欲な姿勢で常にゴールを狙っている。背後を狙ってくると思うし、カウンターでは彼の良さであるスピードやサイドに流れるプレーが出る」とコメント。その言葉どおりの状況が生まれれば、番狂わせをくらう可能性が高まる。

文:totoONE編集部

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