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【札幌vs清水プレビュー】札幌は今季ホーム開幕戦を勝利で飾りたい…清水は公式戦3試合で5得点と攻撃陣が好調

2018.03.09

前節の神戸戦で躍動した清水DF立田悠悟はまだ19歳。プロ初ゴールも決めるなど大いにアピールした [写真]=J.LEAGUE

■コンサドーレ札幌 2ヶ月弱におよんだキャンプが終了、地元に戻った意義は大きい

【プラス材料】
 まずは、1月中旬から始まった長期キャンプが6日に終了し、ようやく地元に戻ってくることができたことが大きいだろう。2カ月近くに及ぶ合宿生活は心身ともに疲労を蓄積したはず。8日以降にチームが全員揃って地元で練習を開始する流れで、心機一転、フレッシュな状態で清水戦に挑めることは大きなプラス材料だ。

 また、リーグ前節のC大阪戦は敵地で2点を先行される厳しい展開を強いられてしまったものの、MFチャナティップ、MF深井一希、DF進藤亮佑の3選手が揃ってヘディングで得点し3-3のドローに持ち込んだ。


 昨季2冠の強敵相手に攻め合いで勝ち点を得たことはチームにとってプラス材料になっているはず。”タイのメッシ”ことチャナティップのJリーグ初ゴールもチームに勢いを与え得る材料だ。

【マイナス材料】
 プラス材料と矛盾するが、長期キャンプの疲労が抜け切っていなければマイナス材料となる。生活リズムも大きく変わるため、そのあたりがマイナス面となったシーズンは過去にもあった。

 主力を休ませたとはいえ、7日のルヴァン杯でJ2甲府を相手に0-3で敗れたことはあまりにもふがいないと言うしかない。

 甲府もターンオーバーを敷いており、ベストメンバーではないなかで、J2のチーム相手にほぼなす術なく敗れてしまったことは、どうやってもプラス材料に転換することはない。8本しかシュートが放てない一方、甲府には18本ものシュートを許した。

文:totoONE編集部

清水エスパルス 好調の攻撃陣が最大の武器

【プラス材料】
 開幕節の鹿島戦は0-0に終わったが、次の神戸戦では4得点と攻撃が爆発。右サイドバックに大抜擢された19歳のDF立田悠悟が決勝点となるプロ初ゴールを決めてチームを盛り上げ、FWクリスラン、FW北川航也、FW金子翔太と取るべきポジションの選手が点を取ったことも大きい。

 ルヴァン杯磐田戦ではスタメンが総入れ替えとなったが、それでも同じスタイルを体現して1-0の完封勝利を収めた。リーグ戦では控えに回っているFW鄭大世が今季初ゴールを決めるなど、サブ組の全員がしっかりと自分の力を証明したことでチーム全体の流れが良くなり、一体感が増している。

 ここまで公式戦では2勝1分で、無失点試合が2つ。昨季と比べて守備が非常に安定していることも大きなプラスだ。神戸戦では2失点したが修正点も明確になっており、アウェイの今節も守備をベースに戦うことになるだろう。

【マイナス材料】
 今のところチームとして大きなマイナス要素は見られないが、今節でもっとも不安なのは、札幌との相性だ。

 2016年のJ2時代から札幌には公式戦5連敗中。直近5試合で2得点9失点で、昨季は3試合とも1点も取れていない。しっかりと守りを固めて攻撃では前線の高さや速さを生かす札幌の戦い方に苦しめられてきた。今季はお互いに監督が代わって戦術も変わったが、その意味でも相性が良いとは言えない。

 今季の清水は縦にも横にもコンパクトな守備ブロックを整えながら守っているが、サイドチェンジを繰り返されると横スライドが多くなって消耗させられ、守備組織に綻びが出始める可能性がある。ペトロヴィッチ監督が率いる札幌は、両ウイングバックが高い位置でワイドに開き、そこへのサイドチェンジも多いため、それにどう対応するかが大きなポイントになる。

文:totoONE編集部


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