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連敗脱出の川崎、磐田との開幕戦で取り戻した感覚とは

Jリーグ開幕戦で今シーズン初勝利を挙げた川崎フロンターレ [写真]=J.LEAGUE

 連敗のトンネルを抜け出した。セレッソ大阪との富士ゼロックススーパーカップ、AFCチャンピオンズリーグの上海上港戦、蔚山現代戦と公式戦で3連敗中だった川崎フロンターレが、ジュビロ磐田とのJリーグ開幕戦で今季初勝利を飾った。

 試合後に選手たちが口にしたのは「取り戻した」という言葉。DF車屋紳太郎は次のように語る。

「ゴール前の最後の寄せの部分が良くなっていた。昨年はそれができていたし、その感覚を取り戻す必要がありました。今日は自分たちの感覚が取り戻せたと思う」

 DF谷口彰悟も昨季のある感覚を取り戻したと話す。

「強気で試合に入ることができたし、統一感を持って、ハードワークしながら戦えていた。今日は勝てていた時の感じを思い出したというか。こうやってゲームを進めて行くんだ、とみんなが改めて感じたと思います」

 そのゲームの進め方を解説してくれたのはキャプテンのFW小林悠だ。

「先制点の大きさを感じた試合でした。先に点を取ることでみんな余裕が出てくる。逆に相手は慌ててくるので、スペースもできる。ボールの回り方が全然違いますね。最初は辛抱してゼロに抑えながら、先制点を取る。それが自分たちの勝利の方程式のようなものであって、すごく大事」

「攻守の切り替えが早かったですし、全員がボールへの執着心を見せていました。(川崎が3点リードしてからは)相手が点を取りに来て、押される展開になると思っていましたけど、そこでしっかりと抑えながら、最後のカウンター攻撃にも少しパワーを出せた。それが自分たちの試合運びであって、昨年やっていたことです。やっとフロンターレらしさが出た試合だった」

 昨季、川崎が初優勝を成し遂げた要因はその攻撃力よりも、鬼木達監督が徹底したハードワークという側面のほうがより大きいだろう。安定した守備がリーグで3番目に少ない総失点32という成果を生み出した。磐田戦では相手のカウンターからのピンチも訪れたが、守備陣を中心に体を張り、粘り強く守り続けた。そこにはC大阪戦にはなかった守備の力強さが感じられ、何よりも勝利への執着心が表れていた。

 課題はまだ残されているが、勝利という結果が一番の特効薬だ。小林は「やっぱり勝つって大変だと思いました。みんなが勝つことのうれしさを実感した試合だったと思うので、次に繋げたい」と笑顔を浮かべる。また車屋が「耐えるところは耐えて、無失点で勝ち切ったのは大きい」と語ったように、心理面でも相手の攻撃をゼロに抑えて勝ったことの意義は大きい。次戦は3月2日の湘南ベルマーレ戦。磐田戦で取り戻した「フロンターレらしさ」を武器に、連勝の波に乗っていきたい。

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