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【FC東京vsG大阪プレビュー】直接5対戦の成績はF東京が2勝2分1敗と優勢…G大阪にとって味の素スタジアムは“鬼門”

2017.12.01

F東京は石川直宏(右)が今季限りで現役を引退する。ホーム最終戦の勝利で「ナオさん」を送り出せるか [写真]=J.LEAGUE

FC東京 “功労者”石川直宏と徳永悠平を勝利で送り出したい

【プラス材料】
 FC東京はことさら特別な思いで最終節を迎える。今季限りでの引退を表明している石川直宏に加え、徳永悠平は来季長崎への移籍が確定。どちらも長くFC東京を支え、チームの顔ともいえるべき存在だ。FC東京に関わる誰しもが「彼らを最も良い形で送り出したい」という気持ちを抱えている。

 長らく戦列を離れていた石川も、味の素スタジアムでのラストゲームに復帰の照準を合わせてきた。自身は「積み上げてきた全力を出し切り、まずは『勝つため』の選択肢に入りたい」と話すに留まったが、状態は良く、スタメンも見込めるかもしれない。けがでチームを離脱していた森重真人もメンバー入りの可能性がある。


 彼ら自身がFC東京で培ってきた、勝利に賭ける強い気持ちやプロとしての責任感をいかにピッチで表現してくれるのか。大きな期待がかかり、チームにとって節目となる一戦だ。

【マイナス材料】
 前節の広島戦は久保建英がJ1デビューを飾った。また山田将之がJ1初ゴールをマーク。若手の台頭という側面は評価すべきだが、2失点を喫して敗戦した事実は受け止めなければいけない。リーグ戦では7試合にわたって勝利を掴めず、順位も13位に後退した。J2に降格した2010年シーズン(勝ち点36)以降、最も勝ち点の少ないシーズンとなってしまった。

 広島戦では大久保嘉人が足に痛みを抱えて欠場。同じく広島戦を欠場した徳永、チャン・ヒョンスらとともに今週の練習には復帰したが、ベストコンディションではない。チームはベストメンバーが組めないまま最終節を迎えることになる。G大阪も決して好調とはいえないが、この直接対決で彼らの順位を上回るためには、7点差以上の勝利が必要だ。数字上の可能性は残されているが、大量得点は望めない状態であることも確かだ。

文:totoONE編集部

ガンバ大阪 ファン・ウィジョの復帰で得点力アップの可能性あり

【プラス材料】
 EAFF E-1サッカー選手権2017 決勝大会を戦う日本代表メンバーに、G大阪はJクラブの中で最多タイの6人の選手を輩出した。代表初選出のDF初瀬亮はリーグ前々節の川崎戦と同じ右インサイドハーフでの起用が濃厚だが、代表選出直後の試合とあって本人もおそらく気合十分で臨むはず。かねてから繰り返してきた「今の僕があるのは長谷川健太監督のおかげ。最後、監督に白星をプレゼントできるように全力で戦いたい」という思いとともにピッチを駆けることだろう。

 この終盤戦に多くのけが人を出し、選手層の薄さに悩まされてきたG大阪だが、最終節を前に復帰した選手がいる。FWファン・ウィジョだ。試合感のなさが心配だが、練習では豪快なゴールをたたき込むなど動きは悪くない。ここ2試合、ゴールがないチームの救世主となる可能性はある。

【マイナス材料】
 とにかく、白星がない。主力にけが人が多数出ているとはいえ、8月26日の鳥栖戦以来、リーグ戦では3カ月以上も勝利から遠ざかっているのだから、チーム状況は深刻だ。攻めるのか、守るのか、どちらも徹底できずに中途半端な戦いになっていることが、結果的に流れを悪くしている印象もある。

 また、苦しくなるとサイドに逃げ、クロスボール一辺倒の攻撃になっているのも不安視される部分。チームの個の能力を考えれば、当然「つなぐ」ことはできるはずだが、それをいかに攻撃の形にしていくのか。つまり、どう「つなぐ」のかに共通理解が生まれなければゴールは遠い。最終節ではその部分に変化が見られるのか。

 味の素スタジアムでの対FC東京戦はG大阪にとって一度も勝ったことのない“鬼門”だ。スタジアムとの相性の悪さはマイナス材料と言わざるを得ないだろう。

文:totoONE編集部


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