浦和の攻撃をけん引するのは興梠慎三(左)。ここまで20得点を挙げ、リーグ得点ランクの2位につけている [写真]=J.LEAGUE
■浦和レッズ リーグ優勝争いから脱落していることで、プレッシャーから解放
【プラス材料】
11月25日に行われたACL決勝第2戦でアルヒラルを1-0で下し、2戦合計スコア2-1で10年ぶりにアジアの頂点に輝いた。それも大観衆が見守るホーム・埼玉スタジアムで優勝できたのだから気分は最高だ。
例年、この時期にリーグ優勝争いを繰り広げてきた浦和は、今季はリーグタイトルと無縁の状況となっている。しかし逆に言えば、それはプレッシャーを感じることなくプレーできることを意味する。ACLを戦った主力メンバーの中で興梠慎三、青木拓矢、ラファエル・シルバの3人は11月29日のリーグ第33節川崎戦で温存され、今回の横浜FM戦に焦点を合わせてきた。また、柏木陽介、槙野智章の両者も終盤に少しプレーしただけなので、最終戦でもうひと踏ん張りしてくれるだろう。今年最後のホームで無様な姿は見せたくないはずだ。
【マイナス材料】
ACLでは10年ぶりの優勝を飾った浦和だが、その強さがそのままリーグ戦にも反映できるかといったら難しい。ACLでは上海上港、アルヒラルといったハイレベルなチームと対戦したことで、相手の良さを消す守備で粘りながら数少ないチャンスに賭けるというパターンが上手くはまったが、国内では自分たちが地力で劣るわけではないので、そういう形になりにくい。しかし、堀孝史監督になってからの浦和は自分たちから仕掛けて点を取る形がすっかりなくなってしまっているので、リアクションでは強さを出せても、能動的なサッカーで違いを生み出せないという問題を抱えている。
また、ACLで対戦した強豪は相手どうこうよりも自分たちの強みを押し出す姿勢だったため、浦和としては戦いやすい側面もあったが、リーグ戦ではそうもいかないだろう。
文:totoONE編集部
■横浜F・マリノス 浦和はリーグ開幕戦で勝利したイメージの良い相手
【プラス材料】
対戦相手の浦和とはリーグ開幕戦で対戦し、3-2で勝利している。一度は逆転を許すも、後半終了間際に連続弾を決めて勝ち点3をもぎ取った試合で、今季のチームが守備よりも攻撃に比重を傾けていることを象徴するゲームだった。今節の先発には、当時の対戦でゴールを決めたバブンスキー、ウーゴ・ヴィエイラ、前田直輝の3選手がいる。彼らにとって浦和は印象の良い相手だろう。齋藤学こそ欠くが、オフェンス陣への期待は大きい。
守備陣に目を移すと、ディフェンスリーダーの中澤佑二が4シーズン連続のフルタイム出場に王手をかけている。今季はGK飯倉大樹とともに守備をけん引してきたプレーヤーで、最終節勝利のためにはベテランセンターバックの奮闘が欠かせない。
【マイナス材料】
リーグ戦は9試合連続失点中。さらに、最近4試合は複数失点を喫しており、守備陣が安定感を欠いている。先制を許せば苦しい展開になるだけでなく、先制しても全体のラインが下がって守勢に回る時間が長くなっている。セットプレーの弱さについてはチーム編成の段階から指摘されており、一朝一夕で改善するのは難しいだろう。
加えて、今節は2試合出場停止のマルティノスの他に、ここまで全試合に先発していた天野純と、ボランチの中心選手である喜田拓也が、いずれも累積警告で出場停止となる。チーム状態が悪いだけでなく、編成も難しい状況となっており、マイナス材料が多い一戦だ。粘り強い戦いで勝機を見出していくしかないだろう。
文:totoONE編集部
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