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【清水vs新潟プレビュー】エース鄭大世の復帰で残留を手繰り寄せたい清水…降格決定もここ4試合は3勝1分と好調の新潟

2017.11.24

清水は鄭大世(左端)が負傷から復帰。残留を目指すチームにとって、決め切れる力を持つエースの存在は頼もしい [写真]=J.LEAGUE

清水エスパルス 5試合連続無得点で、7試合勝利なしと苦戦が続く

【プラス材料】
 リーグ前節の札幌戦では交代出場ながらエースの鄭大世が実戦復帰し、今節はより長時間の出場を目指している。21日の練習では胸の痛みを訴えて心配されたが、検査の結果は以上なしで、本人もホーム最終戦に向けて強い意欲を見せている。今はゴール前で堅さや焦りが出て決め切れないシーンが多くなっているものの、そうした状況でもきっちりと決め切れる経験豊富な鄭は、非常に頼りになる存在だ。

 左MF白崎凌兵の出場停止は痛いが、練習ではそこに河井陽介が入った際には好パスを連発しており、新しい攻撃の形が見られる可能性もある。新潟は前節でJ2降格が決まっているが、それはプラスにもマイナスにもなり得る。プレッシャーがなくなってのびのびとプレーできる面は恐い要素だが、攻めに来てくれたほうが逆に清水としてはカウンターで点を取りやすい面もある。


【マイナス材料】
 5試合連続無得点で、7試合勝利なし。勝てない、点が取れないことでプレッシャーがより強くなり、小林伸二監督が「余裕がないので、チャンスは作るんだけど仕留められない」と話す悪循環につながっている面がある。

 特に先に点を取られると、その悪循環は強くなってしまう。札幌戦では、立ち上がりの相手の勢いに押されて早い時間に失点して0-2で敗れたが、今節も新潟は初めからアグレッシブに仕掛けてくる可能性があるので、そこをどうしのぐかがポイントになるだろう。

 戦力面では、10番の白崎が出場停止で、枝村匠馬と村田和哉が負傷離脱。白崎は左MFとして攻守に仕事ができ、高さもある選手で、その穴を埋められる存在である枝村の離脱も痛い。村田は終盤の投入でスピードを生かせる選手なので、大事な交代のカードを1枚失うことになる。

文:totoONE編集部

アルビレックス新潟 2試合続けて無失点でチームに大きな手応え

【プラス材料】
 リーグ前節の甲府戦はオウンゴールの1点を守り切り、1-0で2年4カ月ぶりの連勝を果たした。残留のために負けられない甲府の圧力を受け、押し込まれる時間帯もあった。それだけに2試合続けて無失点に抑えたことは、大きな手応えをチームにもたらした。

 これで、ここ4試合は3勝1分。長く苦しめられていた守備も4試合で2失点と、機能し始めている。守備の初動がようやく整理されたことが大きい。1トップの河田篤秀、トップ下の小川佳純が積極的にプレッシャーを掛け、守備を方向づけているのが実に効果的だ。

 タイトな守備から切り替えを早く、良い攻撃につなげるスタイルは、今週のトレーニングでも徹底され、確認された。残念ながらJ2降格は決まったが、素早くゴールに進むサッカーを貫かなければならない。

【マイナス材料】
 早ければ今節にも降格が決まるという状況に陥ったのは、第29節のG大阪戦。そこから3試合粘り、前節も勝利したが、残留を争う広島が神戸に勝ったため、クラブ史上初のJ2降格が決まった。14年間、戦い続けたJ1の舞台をいったん去ることになる。当然ながら、その衝撃は大きい。

 とはいえ、今週のトレーニングに臨む選手たちの表情を見る限り、極端な落胆、動揺は見られない。これまで聞かれなかったような、互いにプレーを高め合うための厳しい要求の声も飛ぶ。

 降格が決まったとはいえ、攻守でやるべきことは変わらないというのが、選手たちの共通認識だ。応援し続けるサポーターの前で、気持ちの入っていない無様な試合は絶対できないという思いも、また共有されている。

文:totoONE編集部

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