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【FC東京vs清水プレビュー】FC東京はJ3経験メンバーの“突き上げ”が好材料…清水はMF河井陽介の完全復活が間近

2017.10.27

6月に行われたリーグでの前回対戦を2-0で制したのはFC東京。大久保嘉人(手前)が2得点を挙げる活躍を見せた [写真]=J.LEAGUE

FC東京 得点力不足をセットプレーで解消したい

【プラス材料】
 流れのなかからのゴールがなく、得点力不足の状態が続いているが、反対にセットプレーをチームの強みとしたい。1-2で敗れたリーグ前節の札幌戦も、太田宏介のキックを生かして、CKからチャン・ヒョンスがゴールをもぎ取った。今季アシスト数を9にまで伸ばした太田は、「毎試合アシストを続けてまずは2けたに乗せたい。それがチームの勝利の確率を高めることにつながるはず」と意欲的だ。

 また、前節は、今季途中加入のリッピ・ヴェローゾがJ1初出場を果たした。ユ・インスに続き、J3を経験したメンバーの“突き上げ”は、チームにとって好材料だ。


 今節の清水戦は日曜開催でもあり、現時点で先発メンバーは流動的だが、ピーター・ウタカの復帰も心強い。10月15日に行われた第29節の甲府戦で退場処分を受け、不本意な出来に終わった。より一層の奮起に期待がかかる。

【マイナス材料】
 9月16日に行われた第26節の仙台戦を最後に、4試合にわたって勝利がなく、チームの雰囲気もどこか重苦しい。

 特に前節の札幌戦は、FW都倉賢一を起点として、FWジェイのゴールを許し、十分に警戒していたはずの形から2点を失った。前半はGK大久保択生が出色のパフォーマンスを見せ、無失点に抑えていものの、札幌にチャンスを作られる場面も多く、チームとして集中力を欠いたプレーが続いたことも気掛かりだ。

 何より、上位進出はもちろん、J2降格の危険性もほぼなくなった今、モチベーションの低下を指摘されても仕方がない。今節以降も下位との対戦が続くが、降格危機の回避を目指す清水以上に、勝利に向かうひたむきさ、覇気のあるプレーを見せられなければ、とりこぼしが続くことになる。

文:totoONE編集部

清水エスパルス センターバック犬飼智也の先発復帰はプラス材料

【プラス材料】
 リーグ前節の仙台戦ではセンターバックの犬飼智也が先発復帰して0-0のドロー。犬飼と二見宏志のセンターバックコンビが頼もしい働きを見せて、得点力のある仙台を無失点に抑えたことはプラス材料だ。

 セットプレーの守備においても犬飼の復帰はプラスで、GK六反勇治も含めて最後尾の3人が高いパフォーマンスを継続できれば、最大の課題である守備の面は改善されるだろう。

 攻撃面は、鄭大世の負傷離脱や守備的な戦いの影響もあってやや低調だが、長期離脱していたボランチの河井陽介の完全復活が近づいており、彼がピッチに入れば攻撃の幅やバリエーションが増えることが期待できる。

 また、FC東京はタイトルやACL出場権争いに加え、残留争いにも無縁で、監督も暫定。チームが結束するのが難しい状況にあり、そこに隙を見出せれば勝機は高まる。

【マイナス材料】
 リーグ戦はここ5試合勝利がなく、順位も1つ落ちて14位に。札幌が少し抜け出して、15位の甲府、16位の広島と勝ち点3差内にひしめく熾烈な残留争いとなってきた。残りは4試合で、選手たちにかかる重圧はさらに強くなっている。

 そんななかで小林伸二監督は「勝ち点1を取りつつ(勝ち点)3を取りにいく」と発言。守備から入る戦いをしているが、その分攻撃の厚みがなくなって、チャンスが少なくなっている。エースの鄭大世が負傷離脱しているため、前節はチアゴ・アウベスと北川航也の2トップで入ったが、裏を狙うパスが多くなり、個の力に頼る攻撃になっていた。今節も鄭は不在だが、攻撃の厚みをどれだけ改善できるかがポイントになる。

 守備では、FC東京は前線の個の力が強力なので、カウンターなどで一対一の勝負が多くなると少し不安が生じてくる。

文:totoONE編集部


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