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【札幌vs柏プレビュー】札幌は7勝4分3敗と本拠地での戦いに自信…柏はベンチに“ダブルジョーカー”が控える

2017.10.13

柏は10番の大津祐樹が負傷から復帰。ベンチスタートが濃厚だが、途中投入で流れを変える働きが期待される [写真]=J.LEAGUE

北海道コンサドーレ札幌 ベテラン司令塔、兵藤慎剛の復帰は大きなプラス材料

【プラス材料】
 やはりまずは兵藤慎剛の復帰は大きい。左太もも裏痛のためリーグ前節は今季初欠場となってしまったが、この試合からは先発復帰の見通し。90分通してのハードワークのみならず、中盤で攻守のバランスを保てる高い戦術眼を持ったこの選手の復帰はあらためて心強いの一言だ。

 宮澤裕樹や福森晃斗なども軽い負傷を抱えていたが、Aマッチウィークによる休みを挟んだおかげで復調。いい準備で3位柏との戦いに挑める。


 今季リーグはまだアウェイでは勝利がないものの、ホームゲームは7勝4分3敗。本拠地での戦いには自信を持っているだけに、いい勢いで柏を迎え撃てそうだ。

【マイナス材料】
 リーグ戦はここ3試合は白星なしと流れは必ずしも芳しいわけではない。

 そうしたなかでなんとか勝ち点3を積みたいところではあるが、8得点の都倉賢に次ぐチーム2位の6得点を挙げているヘイスが練習中にひざを痛め、今節の柏戦への出場は微妙な模様。また、タイ代表遠征中に発熱したチャナティップもコンディションが万全とは言い切れず、この試合でもどれだけの時間、プレーができるか難しいところでもある。攻撃の中心を担っている2選手の出場可否が勝敗の大きなカギを握ると言っていいだろう。

文:totoONE編集部

柏レイソル 個の能力に長けた大津祐樹がけがから復帰

【プラス材料】
 一時はけが人続出のため、停滞した試合の流れを変える交代のカードが不足している印象は否めなかった。

 しかし、リーグ前節に復帰したディエゴ・オリヴェイラに続き、今週は大津祐樹と今井智基が完全合流を果たし、細貝萌、ユン・ソギョンも復帰間近とあって、ようやく陣容が整いつつある。

 なかでもディエゴ・オリヴェイラと大津がサブに控えていることは非常に大きい。ともにベンチスタートが濃厚だが、個の能力に長けた両者は試合のリズムを変えられる存在である。ベンチに“ダブルジョーカー”が控えていることにより、下平隆宏監督の交代策は明らかに幅が広がる。

 前節は甲府に0-1で敗戦を喫し、リーグ無敗は9で止まった。だがチームは前節の教訓と、昨季の終盤に失速した反省材料を見つめ直し、残り6試合は必勝態勢で臨む。

【マイナス材料】
 前節は、引いた甲府の守備を崩し切れず、逆に試合集間際の89分にカウンターから失点し、手痛い黒星を喫した。常々課題にも挙げているように、柏はチャンスを作りながらも決定機をことごとく逃す試合が度々見受けられ、その都度勝ち点を取り逃がしている。

 今季勝ち点3を得られなかった試合を振り返ってみても、仙台、清水、鳥栖、新潟、そして前節の甲府など、中位から下位のチームに苦しむ傾向にあり、今節の相手もまた残留争いの渦中にある札幌が相手。しかもシステムや守備的な戦い方を含め、甲府とは共有した部分も多く、柏にとっては攻略の難しい相手であることは間違いない。

 守備的なチームに対する“決定力不足”を発症すれば、連敗という最悪のシナリオも十分に考えられる。

文:鈴木潤


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