2017.10.04

【ライターコラムfrom金沢】突如ひらけたプロの道…“小兵”島津頼盛、精彩放つドリブルで高みに向かう

島津頼盛
金沢への入団が内定しているMF島津頼盛 [写真]=野中拓也
フリーライター。J2昇格初年度の2015年から、ツエーゲン金沢の番記者として取材活動を開始。J2一年目の快進撃、二年目の残留争いを肌で感じ、監督が替わった三年目は新たなチーム作りを見届ける。

 興國高校3年のMF島津頼盛はツエーゲン金沢への来季加入が内定しており、今季は特別指定選手として登録されている。先週、島津はトップチームに練習参加。トレーニングだけではなく、松本山雅FCとの練習試合にも出場した。「攻撃的な選手。めちゃくちゃスピードがあるわけではないが、ドリブルのキレがある。松本との練習試合でもペナルティーエリアの中で決定的な仕事をしていた」(和田昌裕強化・アカデミー本部長)。

 プロ入りの道は突然開けた。「大学にいこうと決めていたけど、その後に(高校の)監督と仲が良い代理人さんが、『J2だったら狙えるのでは?』という話になり、じゃあ1回練習に行ってみようと。ツエーゲンは2日間だけ練習参加した。オファーをもらったとき、すぐに『いきます』と言って決めた」と島津は振り返る。周りの人たちに「結構『すごいね』と言われた。いつもより、みんなに『どうだった?』と聞かれることも多いからうれしい」。

島津頼盛

練習に参加する島津 [写真]=野中拓也


 島津は練習参加を通してプロのレベルを肌で感じた。「僕は体が小さい。デカイ人が多いので、まず体を作らないといけない。キックの質も高校生とは違う」。また、「興國とは全然違う。興國は相手を走らせるサッカーだけど、ツエーゲンは守備から入っていく」と、少々驚きもあるようだ。高校でのポジションは「前の方。トップ下をやったり、4-4-1-1だったら、一番前の一個下のポジション」で、金沢の4-4-2に当てはめると、2トップの下がり目もしくはサイドでのプレーが予想される。

 島津は自身の強みを「ヘディングでも足でも点を決められること、ドリブルが自分の武器」と説明する。柳下正明監督が「(パスを)出して、動きながらプレーができる。中のスペース、ゴール前にも入っていける」と話すように、運動量豊富にボールに絡みながら相手のイヤなところへ侵入できる選手だ。

「プロに入ってみてどれくらい通用するか分からないけど、結果の部分と自分のドリブルで勝負したい」。未知の世界へ、プロサッカーの門をたたく。

文=野中拓也

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