司令塔の大島僚太が負傷離脱を強いられた川崎は、ベテランMF中村憲剛(写真)の働きがより重要となる [写真]=J.LEAGUE
■川崎フロンターレ 左サイドでの起用濃厚な長谷川竜也に注目
【プラス材料】
リーグ前節の神戸戦は、苦しいながらもスコアレスドローに持ち込んで勝ち点1を獲得。引き分けにより首位の鹿島との勝ち点差は8に広がったが、リーグ戦では3試合連続無失点を記録しており、失点しない試合運びができつつある。タレントが揃うC大阪の攻撃陣に対して、守備陣の対応力に注目が集まる。
一方、攻撃陣で注目したいのは、阿部浩之に代わって左サイドに入ることが予想される長谷川竜也の存在だ。ドリブルによる仕掛けなど縦の推進力を出せる選手で、日本代表メンバーに選出された左サイドバック車屋紳太郎との連係力にも定評がある。C大阪の中央には、山口蛍やソウザといった対人守備や奪取力に優れた中盤がいるだけに、左サイドの突破からの打開に期待がかかる。
【マイナス材料】
前回のC大阪戦は、大島僚太、E・ネット、中村憲剛という中盤の要を欠いたこともあり、ボールを保持した展開に持ち込めずに0-2で完敗。その意味で、中盤の心臓としてゲームメークを担い、「違い」を作り出せる大島が負傷離脱したことは、この試合においてもあまりに痛手だ。
前節の神戸戦の試合途中で負ったもので、左ハムストリング肉離れと診断された。復帰まで約2カ月を要する。さらに、試合前々日の練習には阿部浩之も欠席。C大阪戦での復帰は難しいと見られており、主軸2人を欠いて臨む一戦となりそうだ。
前回の対戦では、杉本健勇と山村和也に高い位置で攻撃のポイントを作られて、劣勢の展開を余儀なくされた。森谷賢太郎とE・ネットがバイタルエリアでどれだけの堅さを作れるかかカギを握る。
文:いしかわごう
■セレッソ大阪 キーマンは、古巣凱旋となりそうなDF田中裕介
【プラス材料】
リーグ前節の仙台戦は1-4。悔しい敗戦を喫したが、「ここ何試合か、自分たちが攻めて、カウンターで失点というのが続いていた」と山口蛍も言うように、チームの課題ははっきりしている。修正点も明確だ。
最近はボールポゼッションが増えていたC大阪だが、今回はパスサッカーに長けた川崎にパスを回される時間が長くなることが想定される。開幕当初のように、割り切って堅守速攻で戦えるだろう。その考え方は、2連敗中のチームにとってプラスに作用するはずだ。
キーマンは、古巣凱旋となりそうなDF田中裕介。クレバーな守備のユーティリティープレーヤーが、チームに喝を入れるようなハードディフェンスで、かつての仲間の攻撃を食い止める。そしてチームに流れを引き寄せるプレーができれば、十分に活路は見いだされるはず。あとは杉本健勇ら攻撃陣の爆発に期待がかかる。
【マイナス材料】
前節の仙台戦では今季リーグ最多の4失点を喫し、今季初の連敗。課題としていた決定力の向上も、20本ものシュートを放ちながら1点のみに終わっている。同時に前がかりになった分、リスク管理がおろそかになり、カウンターやセットプレーで失点を重ねた。昨季、J2で見せていた欠点が、今になって露呈しているのは、心配な状況だ。
さらに、今節は、左サイドで絶対的な地位を築くDF丸橋祐介が累積警告により出場停止。豊富な上下動や柿谷曜一朗とのコンビネーションの良さを見せ続けてきていたレフティの不在は決して小さくない。
復帰が近づいていた清武弘嗣も、リーグ前節はベンチ入りも回避するなど、トップコンディションにたどりつくまでには時間がかかる見込み。ここに来てチーム全体に勤続疲労が出てきているなど、不安材料は多い。
文:totoONE編集部
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